「篠山の地は京都から出て山陰道の出入口というところ。江戸時代になると幕府にとっても重要な土地となりました。そのため、篠山城には江戸幕府は親藩や譜代といった信用のおける大名しか置きませんでした。西国の大名たちに協力を強制して作られた城です。櫓がいくつもあり塀で囲まれていましたが明治維新のあと全部破却されます。唯一、本丸に大書院だけが残っていましたが、残念なことに昭和19(1944)年になって火災で焼けてしまいます。篠山の人にとっては非常に悔しい思いでしたが、10年ほど前に努力が実り大書院が再建され、公開されているという状況です」(田辺)
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秋晴れのもと、前半はかなりハードな山登り、後半は城下町散策と良い一日でした。帰りは夕日もとてもきれいでした。参加者のみなさんも喜んで下さって本当によかったです。
ツアーの参加者からは、「普段なら登ることのない高城山(八上城跡)に登り、ものすごく楽しかったです。田辺先生のお話も普段めったに聞けない深い話で面白かったです」「はじめて知ったことがたくさんありました。これで改めて大河ドラマも見直すことができます」といった声も聞かれるなど、充実した1日になったようです。
(構成:久保直子)
※「八上城跡バスツアー」の詳細な様子は、下記の放送内容をぜひお聴きください♪
『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年11⽉5⽇放送回音声