空き家や農業の人手不足などの問題を抱える、“里山”の人々。一方、「里山体験してみたい」「興味がある」という、“街中”の人々。双方のつながりを作ればWin-Winの関係が築けるのでは? そんな発想から始まったのが、兵庫県の自然豊かな「ふるさと」に関わる人を幅広く募集する「さとまちガイドラボ」という取り組みだ。
普段は街中に住む、ラジオ番組『週明けクマチャンネル』(ラジオ関西)のパーソナリティー、クマガイタツロウ(ワタナベフラワー)も、10月17日(土)、兵庫県朝来市で黒枝豆の収穫や選別作業などを体験した。
「黒枝豆は束になると重いんですよ。それをみんなで運んで、おばあちゃんたちは総出で仕分け作業(をする)。あかんやつは全部はじいて、きれいにして、すごい手間かかっているんです。あと、今まで知らなかった人たちなのに、収穫をしたら連帯感が生まれて、『またあそこで会いましょう!』という感じになるんですよね。この体験で、黒枝豆と一緒に僕の邪気も収穫できたような気がします!」(クマガイ)
そして、その日、家族4人(夫・妻・長男・次男)でボランティアとして参加していたのが、兵庫県猪名川町に住む荒瀬さん一家だ。普段は街中に住んでいる荒瀬さんだが、「さとまちガイドラボ」のホームページを見かけ、すぐに登録したという。ラジオ関西のスタジオには、荒瀬賢さん(44)がゲスト出演。番組でボランティアの感想を語った。
「もともと自然体験の中でボランティアをするのが好きだったことと、田舎暮らしの中で『足るを知る』ということを子どもたちに教えたかった」(荒瀬さん)
荒瀬さんの子どもたちは、長男の倭さん(19)と次男の風芽さん(16)。畑で収穫しているときの二人は、実に生き生きした表情だった。「枝豆をとっているときは楽しいし、最高!」と口をそろえる。「好き嫌いが減った」(倭さん)、「豆の一粒一粒のありがたみがわかった」(風芽さん)と、それぞれ気持ちのうえでも収穫があったようだ。
最後に、荒瀬さんは、「経験を通じて、なにを学びましたか?」という質問に、「店頭で売られている枝豆ですが、そこにたどり着くまでに多くの人々が勤労し、苦労して売り場で売られているんだなと、感謝を学び、心がいっぱいになりました」と語った。
「さとまちガイドラボ」(ひょうご関係人口案内所)公式サイト
https://www.satomachi-guide-lab.com/