冬の味覚を代表する「松葉ガニ」の漁が、今季も解禁されました!
松葉ガニは、鳥取・島根・兵庫・京都の日本海で水揚げされた「ズワイガニの雄」の総称で、北陸では「越前がに」、丹後半島では「間人蟹(たいざがに)」とも呼ばれています。
松葉ガニが“冬の味覚の王者”といわれる理由は、徹底して品質管理されているから。スーパーで冷凍のカニが売られていますが、冷凍品は解凍する際に水分と一緒にうま味も出ていくため、どうしても味が劣ります。
一方、松葉ガニは活きた状態で流通します。逆に言えば、活きた生でないと「松葉ガニ」を名乗れません。また、甲幅や身入りなど、各漁港が定める基準に合格しなければいけません。厳しい審査をパスした本物の松葉ガニにだけ、産地を証明するタグが付けられるのです。
そんな松葉ガニを堪能できる「松葉ガニプラン」が、兵庫県北部に位置する“食の宝庫”香美町で開催されています。
香美町で水揚げされる松葉ガニは、至れり尽くせり。カニにとってはVIP待遇で漁港に迎えられます。というのも、新鮮なカニほどおいしいのは当たり前。漁場から漁港に戻ってくるまでに、保管水槽の水を何度も新鮮な海水に入れ替え、水揚げされるまでに少しでもストレスを与えないよう漁師は努力を惜しみません。
しかし、水揚げされてからは、厳しくふるい分けされます。大きさ、重さ、色、形などで110以上ものランクをつけているのです。その選別技術は日本一と言っても過言ではありません。30年以上のキャリアを持つ選り手(カニの選別をするプロ)は船長の奥さんなどが行い、50gの誤差も見落とさないほど。まさに熟練のなせる業。
こうして濃厚で上品な甘みが特徴の香美町の松葉ガニを口にすることができるわけですが、今季の漁解禁となった11月6日は、底引き網船5隻が香美町の香住漁港西港に寄港。漁獲量・大きさともに例年並みで、初競りでは、ご祝儀相場とはいかないものの最高値は50,000円をつけました。
※松葉ガニのお取り寄せもできます。詳しくは、香美町香住観光協会にお問い合わせください。
TEL:0796-36-1234
https://kasumi-kanko.com/