サッカー・J1のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、パーソナリティー:宮川陽香)11月16日の放送では、18日の2020明治安田生命J1リーグ第31節でヴィッセルが対戦する相手、浦和レッズの番記者に、試合のポイントを聞いた。
埼玉県のコミュニティラジオ「REDS WAVE」で浦和の応援番組を担当している出口直寛さんは、現在12勝6分10敗で勝ち点42の暫定9位のチームについて「過密日程の影響が大きい」「浦和は選手層が厚く(過密日程が)好材料と考えていたが、現実はそんなに甘くなかった」と、苦戦の要因を語る。ただし、チームとしては4バックでの戦いを一貫して続けてきたことによって、守備は安定してきたと分析する。
また強みとしては、両サイドのオフェンシブハーフ、MF汰木康也選手とMFマルティノス選手のよさを挙げ、「これまで得意なドリブルを中心としたプレーが多かったが、(プレーの)選択肢が増えたことで対戦相手としては守りにくくなっているのでは」と、彼らの攻撃力に期待を寄せた。
一方、浦和の弱みについては、相変わらずサイドからのクロスへの対応や、裏を取られた時のケアなど揺さぶられた時の守備については改善の余地はあるとコメント。今節顔を合わせるヴィッセルとしては、浦和守備陣を揺さぶる攻撃を期待したい。
そして、出口さんが注目するヴィッセルの選手としては、DFトーマス・フェルマーレン選手をピックアップ。「まずはJリーグにいてくれてありがとうという感覚」と世界的プレーヤーに感謝しつつ、「とにかく攻守ともにプレーの一つひとつがエレガント。そこでの駆け引きなどは、さりげないプレーでも鼻が利くというか、見ていてプレーにストレスがない」と絶賛した。この対戦では9年連続二桁得点を狙う浦和FW興梠慎三選手とのマッチアップも予想され、試合の見どころとなりそうだ。
ヴィッセルはこの試合後、ACLのためカタールへ出発する。他のチームの番記者陣も「神戸を応援しています」とエールを送るように、クリムゾンレッドサポーターのみならず、日本のサッカーファンたちの想いをのせて挑むことになる、アジアでの戦い。その直前に行われる一戦で、かつ、ノエビアスタジアム神戸での今季J1ラストゲームにもなる浦和戦では、内容でも結果でも好材料を見出したいところ。最近の試合では苦汁をなめ続け、悔しい思いをしているだけに、ホームに集まるサポーターに、今こそヴィッセルの強さを見せつけたい。そして、今季残された唯一のタイトル獲得、クラブが目標とするアジア制覇へ向けて、ここで弾みを付けたいものだ。
キックオフは18日午後6時。