中学生レーサーJuju 2021年の舞台は米国 F4、インディ・プロも視野 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

中学生レーサーJuju 2021年の舞台は米国 F4、インディ・プロも視野

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 女子中学生レーサー、Juju(ジュジュ)こと野田樹潤さん(14)が、2021年の戦いの舞台としてアメリカを検討していることが分かった。交渉のため、父で監督の野田英樹さん(51)が近く渡米する。

 Jujuは、2020年にデンマークで開かれた「F4 デニッシュ チャンピオンシップ」に初参戦。デビュー・ウインを果たし、すべての公式予選でポールポジションを獲得するなど実力を証明した。

 上位の順位を入れ替えるリバースグリット方式のスタートで、日本ではできなかったオーバーテイクも体験。初めてのウエットでのレースにも適応し、接触を伴う地元勢との激しいバトルなども経験したJujuは、「1年でメンタルが強くなった」と振り返る。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕が大幅に遅れた上、持ち前のスピードに磨きをかけて臨もうとしていた後半戦が軒並みキャンセルとなり、不完全燃焼のまま帰国を余儀なくされた。

 2021年のJujuの活動について、野田監督は、「ヨーロッパかアメリカでF4参戦を続けようとした場合、コロナの影響でレースがまともに開かれるかどうかがポイント」とし、「コロナ禍でもいち早くレースを再開したアメリカの方が可能性が高い」と述べた。

 アメリカのフォーミュラカー・レースといえばインディー・シリーズ。かつて野田監督自身も参戦した舞台で、最高峰には世界3大レースの一つで知られるインディ500がある。2020年8月には、佐藤琢磨選手が2017年に続いて頂点に立った。下位カテゴリーとしてインディ・ライツやインディ・プロがあり、ステップアップを目指すドライバーたちの登竜門となっている。

 野田監督は、「アメリカでもF4を中心に据えるが、Jujuは日本でF3のマシンも経験している」として、F4よりも上位のカテゴリーになるインディ・プロへの参戦も検討するという。「デンマークでの戦いでは個人チームの限界も感じた」として、「できればアメリカのチームと協力しながらの体制を築きたい」との考えを示した。

デンマークでの1年で成長したJuju。2021年はアメリカでの戦いが待っている
デンマークでの1年で成長したJuju。2021年はアメリカでの戦いが待っている

 関係者との交渉のため、年末に渡米するが、実現すれば米国フォーミュラカー・レースのメッカ、インディアナポリスがJujuの次の舞台になる。Jujuは「どこにでも適応する準備はあります」と来年をにらんでいる。

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