神戸市に第1号店を出店し、シューアイス・シュークリームでおなじみの「洋菓子のヒロタ」(本社・東京都新宿区)の西日本で唯一の直営店舗「南海ナンバ駅2階構内店」(大阪市中央区)が11月30日で閉店する。
新型コロナウイルスの感染拡大による消費者の外出自粛などで業績が悪化し、 店舗の見直しを進める中、地下鉄三宮駅店、大阪駅東口店など神戸・大阪の4店舗は8月31日に閉店していた。
「南海ナンバ駅2階構内店」 の閉店で、西日本での店頭販売は終了。東京・千葉など東日本の5店舗は営業を続ける。SNSや店舗には「店舗復活を願ってます」「閉店寂しい」「もう買えないと思っていたけれど、スーパーで見かけたので即買いしました!」などと閉店を惜しむ多くの声が寄せられている。
※関西で2020年、年内の催事販売は「スイーツボックス」地下鉄新大阪店(大阪メトロ・御堂筋線 新大阪駅)で12/22〜1/6の予定
「南海ナンバ駅2階構内店」の営業は12年9か月。営業時間は22時までだが、特にここ数日は夕方には箱入りのシュークリームが完売しているという。
洋菓子のヒロタ・広報担当者は 「創業以来、お客さまとの対面販売を続け、4年後には創業から100年の大きな区切りを迎えます。発祥の地・関西から店舗がなくなるのは非常に残念です。こうした中、お客様からは『どこで買えば良いのか』『また復活してほしい』『寂しい』など様々なお声や、店頭でお客様自身の思い出もお話しされる方もいらっしゃいます。これからもお客様へ愛される商品を作り続け、関西にも直営店舗が再び復活できるように、社員一同日々邁進してまいります」と話した。
洋菓子のヒロタは1924年、大阪市福島区で創業。1948年7月に神戸・元町に工場兼店舗をオープン。1949年3月に株式会社となり。一時はフランス・パリに直営店も出店していたが、2001年に経営破綻し再建、本社機能を東京へ移した。