兵庫県は30日、新たに56人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。新規感染者数が2ケタ台になるのは、24日以来6日ぶり。兵庫県内の感染者は累計で5,626人。直近1週間の平均で1日あたり110.7人の新規感染者が出ている。また、80代女性1人が死亡し、死者は81人に。
■相次ぐクラスター「持ち込まない努力を」
川西市のベリタス病院では、職員と患者それぞれ1人の感染が新たに分かった。既に発表されているものと合わせて感染者は18人にのぼっている。また、加西市に本社を置く株式会社コタニ（自動車部品製造）では、男性社員2人の感染が判明。同社は濃厚接触者を中心に、従業員約450人の検査を進める。
市川町立市川中学校はこれまでに生徒20人、教員2人が感染するクラスター（感染者集団）となっているが、関連して新たに11人が感染。ただ、多くは家庭内感染とみられ、同校を感染の場とするクラスターに認定されたのは男女の生徒2人のみだった。また、県立芦屋国際中等教育学校（芦屋市）では4年生あわせて18人が感染者、もしくは濃厚接触者となり、12月2日まで臨時休校する。
会見した井戸敏三知事は、「クラスターが非常に多い。家庭や各種施設・機関にウイルスを持ち込まないように注意を」と呼びかけた。
■Go To トラベル「第3波の原因との科学的根拠はない。地域に活力も…」
大阪市が12月15日まで、観光客の出発自粛と、受け入れを一時停止したことを受け井戸知事は「Go Toトラベルを利用した旅行者が増えて、地域に活力をもたらしていることも事実。トラベルが第3波の原因という科学的根拠はない中、（大阪市は）出発も受け入れも見合わせる決断をした。一つの対策として評価したい」と述べるにとどめた。
■病床使用率65パーセント「一体的な運用で病院の負担軽減を」
