カタールで行われているサッカーのアジアナンバー1クラブを決める大会、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020東地区の戦いは、6日より一発勝負の決勝トーナメントに突入。グループGを首位で突破したヴィッセル神戸は、日本時間の7日午後7時から、中国の上海上港と、ラウンド16の一戦に臨む。会場のハリファ国際スタジアムでは、6日に試合前日の公式会見が行われ、ヴィッセルの三浦淳寛監督と西大伍選手が参加。勝利への意気込みを語った。
「間違いなく明日の試合は重要な試合になる。この試合のためにできることを準備してきた」という三浦監督は、「上海は優秀な選手が多く難しい試合になるが、我々のチームコンセプトをもとに、しっかりとしたゲーム運びをしながら、“勝ち”を自分たちで引き寄せたい」と力強くコメント。
また、「もちろん僕らはファンのために戦うし、ラウンド16を突破することは神戸にとって大事なこと。今まで準備したものを出すだけ」と述べたのは、鹿島アントラーズ時代にACL優勝を経験している、西選手。次のラウンドに進むために何が必要かを問われると、「気持ちと運とロマンですね」と独特なユーモアで答えつつ、目前の大一番に気持ちを引き締めた。
相手の上海上港は元ブラジル代表MFオスカル選手や、Jリーグでも一世を風靡したFWフッキ選手、昨年まで韓国Kリーグでゴールを量産していたFWリカルド・ロペス選手、オーストラリア代表MFアーロン・ムーイ選手など、強力な外国籍選手を中心にしたアジアの強豪。ただし、グループリーグでは横浜F・マリノスに敗れており、グループHの2位で決勝トーナメントに進んでいる。
ラウンド16はヴィッセルにとって未知の戦いとなるが、三浦監督は「あくまでも、我々はアジアナンバー1を目指してトレーニングしてきた。ファン・サポーターも神戸で楽しみにしていると思う。その気持ちも胸に抱えて、選手スタッフ一丸となって勝ちに行きたい」と気合いを込めた。