初の中止「ルミナリエ」継続への願い イタリアから神戸へ「希望のアーチ」寄贈 13日まで点灯 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

初の中止「ルミナリエ」継続への願い イタリアから神戸へ「希望のアーチ」寄贈 13日まで点灯

LINEで送る

この記事の写真を見る(4枚)

 新型コロナウイルスの影響で、26回目にして初めて中止となった「神戸ルミナリエ」に代わるイベントが、神戸・三宮の東遊園地(神戸市中央区)などで開催されている。兵庫県や神戸市でつくる組織委員会が主催し、日が暮れる前の午後4時30分頃から午後9時まで点灯。会場内の混み具合によっては早めに消灯することもあるという。13日まで。

過去のルミナリエ「光の回廊」(※2020年は中止)
過去のルミナリエ「光の回廊」(※2020年は中止)

■イベント規模、例年に比べ大きく縮小

「神戸ルミナリエ」は、1995年に発生した阪神・淡路大震災で犠牲となった人の鎮魂や、神戸の復興・再生の象徴として、同年12月に初めて開催。以来、神戸の冬の風物詩として定着しており、25回目だった2019年は10日で約350万人が来場した。例年、元町から三宮方面に向けて装飾される「光の回廊」などは設けない。東遊園地には高さ11メートル、直径7.6メートルの光の聖堂「カッサ・アルモニカ」が設置され、常設のガス灯「1・17希望の灯り」の周りを、高さ4.7メートル、幅2.8メートルの「希望のアーチ」が包みこむ。

光の聖堂「カッサ・アルモニカ」(12月7日 神戸市中央区・東遊園地)
光の聖堂「カッサ・アルモニカ」(12月7日 神戸市中央区・東遊園地)
「希望のアーチ」上部に神戸市章でハートを(12月7日 神戸市中央区・東遊園地)
「希望のアーチ」上部に神戸市章でハートを(12月7日 神戸市中央区・東遊園地)

■新作「希望のアーチ」は昨年のディレクター・プロデューサーらが制作

 この「希望のアーチ」は、1998年からルミナリエに関わり、2011年と2015~2019年にはディレクター兼プロデューサーを務めたイタリアの照明デザイナー・ダニエル・モンテベルデ氏(69)が寄贈した。モンテベルデ氏は中止の知らせを受け、「神戸のために何かしたい」と、地元イタリアの工房と協議・制作。5色のLED電球を約6,800個を使い、上部には神戸市章でハートを形作った。こうした特徴ある作品について、ダニエル氏は「私たちイタリア人から神戸の皆さんへの、尽きることのない尊敬と愛のシンボルだ」と説明した。

「希望のアーチ」を制作 ダニエル・モンテベルデ氏「尽きることのない尊敬と愛のシンボル」(12月1日 神戸市役所)
「希望のアーチ」を制作 ダニエル・モンテベルデ氏「尽きることのない尊敬と愛のシンボル」(12月1日 神戸市役所)
LINEで送る

関連記事