『我慢と勝負の3週間』大阪、時短営業延長・対象拡大へ「店内の空き席、ソーシャルディスタンスじゃない…」神戸「今後あり得るかも」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

『我慢と勝負の3週間』大阪、時短営業延長・対象拡大へ「店内の空き席、ソーシャルディスタンスじゃない…」神戸「今後あり得るかも」

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府が大阪市の2大繁華街・キタ(北区)とミナミ(中央区)で酒類を提供する飲食店に対して15日まで要請している時短営業について、14日に開く対策本部会議で延長の可否を決める。関係者によると、対象は市内全域に拡大し、延長する場合、12月下旬までの2週間程度とする案が浮上しているという。

12月12日、通天閣は「青」点灯に 医療従事者へのエールも込めて
12月12日、通天閣は「青」点灯に 医療従事者へのエールも込めて

 大阪府では13日、308人が新型コロナウイルスに感染したと発表した(前日・12日は過去3番目に多い429人)。300人を超えるのは5日連続で、新規感染者数は高止まりが続き、不要不急の外出自粛要請や一部飲食店に対する時短営業・休業要請の効果は見えていない。

 キタとミナミでは、11月27日から酒類を提供する飲食店などに、午後9時までの時短営業を要請。12月3日には独自の指針「大阪モデル」で非常事態を意味する「赤信号」を点灯し外出自粛を要請した(※その後11日には医療関係者への感謝を示す青色に)。そして当初12月11日までとしていた時短営業を15日まで延長した。

天神橋筋商店街の串カツ店「かき入れ時に前年比の半分」
天神橋筋商店街の串カツ店「かき入れ時に前年比の半分」

 全長2.6キロ、約600店舗が軒を連ね、日本一長いとされる「天神橋筋商店街」。日中から夜まで串カツ店で働く40代の女性は「パート時間が毎日3時間の短縮。月収3~4万円の減収です。これは大きいですよ」と嘆く。また30代の店長は「12月に入って売り上げは例年の半分以下。すでに(11月27日から)時短ですから。商店街の人通りはあっても、店内には入って来られない。12月のかき入れ時なのに……閉店は夜9時。せめて夜10時にならないのか、本当に悩ましいです。2回目の延長となると、頑張っている従業員の気持ちが持つかどうか案じてます」と顔を曇らせる。

「ソーシャルディスタンスではなく、お客様が来られない…」(※店舗の許可を得て撮影しています)
「ソーシャルディスタンスではなく、お客様が来られない…」(※店舗の許可を得て撮影しています)

 兵庫県では13日、114人の新型コロナウイルス感染と1人の死亡が明らかになった。県内の感染確認は7342人、死者は112人。神戸市内の13日の新規感染者は33人と県内感染者の約3分の1を占めた。井戸敏三知事は現時点(10日の対策会議)では飲食店への時短営業を要請する意向はないとしている。

神戸・三宮 東門街
神戸・三宮 東門街

 しかし、神戸市中央区で飲食店を経営する40代の男性は危惧感を募らせる。「このまま感染者が増え続ければ(時短営業要請は)兵庫でもあり得る」としたうえで「要請するなら、飲食店をひとくくりにせず、居酒屋やバーなど、どの業態がどの時間帯で儲けを出していて、感染拡大にどのような影響を及ぼしているかを分析して具体的に示してもらわないと納得できないです。仮に感染者数が一時的に減ったとしても、営業時間の時短要請さえすれば、感染者増加防止対策ができるんだ、と結論付けようとしている気がします」と話した。

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