兵庫県姫路市の政財界関係者が新春をともに祝う恒例の新年交礼会が4日、姫路商工会議所大ホールで開かれた。
今年は新型コロナウイルス感染再拡大の影響を考慮して案内対象を商議所役員や各種団体の長などに絞り、参加総数約200人と例年の4分の1にとどめた。
挨拶した各界トップからはコロナ禍を乗り越えようという決意や医療従事者への感謝の声が相次いだ。
2020年は「命がおびやかされた1年だった」と述べるのは、「3つの“LIFE”(『命』『一生』『くらし』)を守り、支える」市政をスローガンにする、姫路市の清元秀泰市長。全国で初めて妊婦とパートナーを対象に実施したPCR検査、医療従事者へのインフルエンザワクチン接種助成、市立学校園の手洗い場蛇口の自動水栓化など独自の感染防止施策を紹介しながら昨年を回顧した。
そのうえで、2021年は「ポストコロナのキーワードは、デジタル化の加速」だとして、今年2月には小中学生に「2 in 1タブレット」を配り終えることを報告すると同時に、マイナンバーカードの普及を通じて行政手続きのオンライン化を推進していく考えを強調した。
また、姫路商工会議所の齋木俊治郎会頭は「地域の窮状を国へ届けてほしい」と地元選出国会議員らに注文するとともに、自らも国、県、市と連携して地域企業の支援に取り組むことを約束。「東京五輪や、年後半の経済復活に大きな希望を持って、事業を進めていきたい」と抱負を述べた。