兵庫県は6日、新たに248人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日あたりの新規感染者は、過去最多だった2020年12月25日の231人を更新。2日続けて200人を超え、感染者の総数は1万918人となった。直近1週間の1日あたりの感染者数は158.3人となり、新たに9人の患者が死亡、死者は252人となった。
県の感染症等対策室・山下輝夫室長は、「年代や職種を問わず郡部へ感染が拡大している。このまま感染による患者が増え続ければ、病床のひっ迫は必ずやってくる。感染は人が交流することによって起きるのは間違いなく、今、行動しなければ（感染者数の）右肩上がりを止められない」と危機感をにじませた。その上で、飲食店などへの営業時間短縮の要請については、「効果や業種、期間やそれに伴う影響などを考えないといけない。飲食店だけではなく、接触する機会を極力避けることが重要だ」と述べるにとどめた。
6日午前0時現在の兵庫県内の入院病床使用率は、入院としての使用は70％をわずかに上回り、うち重症患者に対応する病床は約47％。井戸敏三知事が政府への緊急事態宣言の発令要請を大阪府・京都府と話し合う目安として挙げる「重症病床の使用率が3府県とも50％超」に近づいている。一方、宿泊病床の使用率は約29％となっている。
