阪神タイガースの矢野燿大監督が、2021年新春のラジオ関西の番組にゲスト出演。矢野監督のトレードマークでもある『矢野ガッツ』のエピソードを語った。
矢野監督のガッツポーズ、『矢野ガッツ』について、指揮官は自らあの動作をすることによりチーム内に良い流れをもたらせたいという。
「ガッツポーズをしながら、『オレ、無理……』という言葉は出ないですよね。『やったー!』とか『よーし!』とかだと思うし。これをなぜやっているかといえば、僕自身が、見本になったり、姿勢を変える(前向きにする)という意味でもやっているところもある。それをファンはもちろん、子どもたちに見てもらいたい。そうすれば、グラウンドにもっと笑顔が増える野球界にできるんじゃないかと思っている」
監督就任2年目の昨シーズンは、開幕スタートが悪すぎて『ガッツポーズ」を出すタイミングにも苦労したという。「心のなかで、やっていいんかなという自分も出たり、葛藤があった(のも事実)。やりきれなかったし、難しいシーズンだったと思う」。
野村克也氏、星野仙一氏、岡田彰布氏といった、師事してきた先輩監督とはまた違う、矢野スタイル。もともと教員志望だったという矢野監督は「選手(教え子)に近い、あるいは、上ではなく横並びの状態のような、少しだけ前を走っていく姿が理想」とする。今年は特に「負けているときこそ、(そう)やれれば。それは今シーズンの課題です」。それでも、勝って笑顔で『矢野ガッツ』を数多くみられるのを、阪神ファンは待望しているはずだ。
今回のラジオ出演は、ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(パーソナリテイー:林歳彦、田中大貴)、『セオリーのスポーツ数珠つなぎ』(パーソナリテイー:セオリー、藤谷真由香)の2番組によるスペシャル企画、『2021年あけましておめでとうございます記念・2番組コラボリレー放送』(1月1日、3日に放送)のなかで実現したもの。矢野監督と親交のあるセオリーの呼びかけで、「番組出演の夢がかなった」(セオリー)。
(文:黒川良彦)