厚生労働省は19日、香港から中国経由で18日に神戸港に着いたコンテナ船(シンガポール船籍)の男性乗組員10人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。いずれも外国籍で20代から50代。
海港検疫で感染が判明したケースは、2020年2月、横浜港に着岸予定だった大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」以降初めて。18日に神戸検疫所に無線で「体調不良の乗組員がいる」と連絡があり、船内で検疫を行ったところ、40代男性に発熱の症状があり、ほかの9人は無症状だったという。
「無線検疫」は、検疫を受けようとする船舶から、あらかじめ船内の保健状況などに関する通報を受けて内容を審査するもの。ただし検疫感染症の病原体が国内に侵入するおそれがある船舶については「無線検疫」が適用されず、「臨船検疫」または「着岸検疫」を行う。
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空港検疫でも19日、男女7人の感染が新たに確認された。感染が見つかったのは、アメリカ・インドから成田、羽田の各空港に着いた7人。アメリカを訪れていた神奈川県の30代男性と居住地非公表の30代女性に発熱などの症状があり、ほかの5人は無症状だった。空港検疫での感染確認は2089人になった。