2021年に予定されている東京五輪の柔道女子52キロ級代表に内定している阿部詩選手(夙川学院高→日本体育大)や、2018年の平昌五輪で6位に入賞した女子フィギュアスケートの坂本花織選手(神戸学院大)は、2000年生まれで現在20歳。11日には新成人として成人の日を迎えた。そんな2人が生まれた当時の手形・足形を神戸市内で見ることができる。世界で戦うアスリートの原点に迫る。
2人の手形・足形があるのは、2021年夏に開業20周年を迎える、神戸市営地下鉄海岸線の駅構内。阿部選手のものは東端の三宮・花時計前駅に、坂本選手のものは西端の新長田駅に、タイルで埋め込まれている。これは同線の開業に合わせ、神戸市が2000年に市内で生まれた赤ちゃんの手形・足形を募集したもので、10駅に3,440人分を設置。阿部・坂本両選手の家族も偶然応募していたという。
阿部選手の場合は三宮・花時計前駅の改札を出てすぐの階段・エスカレーター横の壁面にある。この場所には120人分を設置。
少し近づいてみると、五十音順などではなく、順番はランダムだ。もっと近づくと……。
発見。
記者の右手と比べてみた。当たり前だが、こんなに違う。阿部選手は「元気いっぱい 笑顔もいっぱい いつも笑っていよう」というメッセージの通りに成長し、今となっては体格で劣る相手にも果敢に立ち向かう。