沢口靖子・小柴陸・生瀬勝久出演の朗読劇、原作は明石在住の絵本作家たなかしん 大阪と東京で上演 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

沢口靖子・小柴陸・生瀬勝久出演の朗読劇、原作は明石在住の絵本作家たなかしん 大阪と東京で上演

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 リーディングアクト「一富士茄子牛焦げルギー」(いちふじ なすうし こげるぎー)が、1月から2月にかけ大阪と東京で上演される。関西の絵本作家による原作を関西出身のキャストが演じる、オモロくも切ない心温まるひととき。コロナ禍で朗読劇が注目を浴びるなか、朗読に絵と音楽を加えたオリジナルの舞台に注目だ。

 それにしても「一富士茄子牛焦げルギー」とは摩訶不思議なタイトルである。原作者は、兵庫県明石市在住の画家・絵本作家、たなかしんさん。地元・明石の海の砂を下地に描く幻想的な世界観で人気を博している。

 2005年に絵本作家デビュー。以降「かみさまのいたずら」、「ねむねむごろん」、「うたえなくなったとりとうたをたべたねこ」など多数の作品を世に送り出している。「一富士茄子牛焦げルギー」は、たなかさん2作目の長編として2019年に新聞に連載。2020年にBL出版から単行本が発行され、第53回日本児童文学者協会新人賞受賞を獲得した。

「一富士茄子牛焦げルギー」作・絵/たなかしん(BL出版)(©️SHIN TANAKA)
「一富士茄子牛焦げルギー」作・絵/たなかしん(BL出版)(©️SHIN TANAKA)

「おとん」が正月に不思議な夢を見たと、中学生の「ぼく」に話すことから始まるストーリー。数年前に「おかん」を交通事故で亡くし、二人暮らしだったが、不思議な夢をきっかけに、思いもよらぬ出来事が起き始め……。

 家族3人のかけがえのない想い出、「ぼく」の心象風景、「おとん」と「ぼく」のアホらしいながらも滋味あふれる会話が関西弁で展開される。笑っているうちにうっかり涙を流していた、そんな温かい物語に誰もが心を奪われる。

 リーディングアクトは、「おかん役」に沢口靖子さん、「ぼく役」に小柴陸さん(関西ジャニーズJr.)、「おとん役」に生瀬勝久さんがキャスティングされた。生瀬さんが兵庫県西宮市なのをはじめ、キャスト全員が関西出身であることも注目度を高めている。

写真左から生瀬勝久さん、沢口靖子さん、小柴陸さん(関西ジャニーズJr.)(写真提供:キューブ)
写真左から生瀬勝久さん、沢口靖子さん、小柴陸さん(関西ジャニーズJr.)(写真提供:キューブ)

 また、演出を河原雅彦さん、脚本を野上絹代さん、音楽を瓜生明希葉さんが担当。河原さんは「朗読劇の演出は初めてですが、大変良き本があるし、大変良き読み手が揃っているし、大変良き音楽家までいてくれてるので、僕なりのシンプルで十分なのかな、と。あくまで僕なりの、だけど。とにかく、冬場にお送りするに相応しい優しくあったかい空気が劇場中に充満するような、そんな素敵時間を全編関西弁でお送りさせてもらいます」と意気込みを語っている。

 原作者のたなかさんも絵で舞台に参加。公演を間近に控え「素晴らしいキャスト、スタッフで最高の劇になりそうです。朗読劇という枠を飛び越えた演出で、ご覧いただいた方の心に染み込むように届くと思います。舞台ももちろん楽しみですが、観劇してくださったみなさんの反応がとても楽しみです」と期待をにじませる。


◆リーディングアクト『一富士茄子牛焦げルギー』公式サイト
https://www.cubeinc.co.jp/archives/theater/ichifuji

◆たなかしん公式サイト
http://www.misagi.net/

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