目標金額は達成された。しかもたったひと晩で! その後も支援は止まらず、2月10日時点で支援者294人、金額は約156万円に上っている。あまりの反響に「感謝しかない」と語る福山さん。だが、それ以上にありがたかったのは支援者からの声だった。
「いつか絶対に行きたいので、少額ですが支援させてください」
「一緒にコロナ禍を乗り切りましょう!」
「花寅さんがなくなるなんて耐えられまへん!」
遠方から地元から……。来店経験のない人も多く、なかには、この1年どこへも遊びに行けていないという医療従事者からの励ましもあった。福山さんは「店存続への期待が体の奥まで染みた」と喜ぶとともに店主としての責任を再認識。客と直接つながる資金調達方法だからこその大きな収穫だった。
今後は支援する側にも回って行きたいという福山さん。今回の経験を通して、同じように苦しむ個人経営者へ「クラウドファンディングを“経営者としての選択”に加えて良いのではないかと伝えたい」と思うように。自らの得た支援のバトンが、見知らぬ「同志」へとつながることを願っている。
「花と寅」のクラウドファンディングは、2月25日まで受け付け。店は改装のため2月20日まで休業。オンラインショップは営業中。詳しくは「花と寅」インスタグラムに掲載されている。
※実店舗は2023年2月28日に閉店
【クラウドファンディング「花と寅 お店の存続をかけて焼き菓子売り場を拡大したい!」】
「喫茶とお酒 花と寅」
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