城崎温泉「本と温泉」作品の期間限定ネット販売が大人気 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

城崎温泉「本と温泉」作品の期間限定ネット販売が大人気

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 豊岡市城崎温泉のNPO「本と温泉」が発行し、日頃は城崎温泉でしか買えない作品が、期間限定で通販サイトで販売され、人気を集めている。

 温泉に入りながら読めるように撥水加工を施した紙に印刷され、タオルのカバーが付いた万城目学の「城崎裁判」、蟹の殻を思わせる特殊印のカバーから、蟹の身を抜くように取り出して読む湊かなえの「城崎へかえる」など……、“地産地読”を掲げたユニークな本を出版している「本と温泉」プロジェクト。どれも当代屈指の人気作家が城崎に滞在して執筆し、通常は城崎温泉の土産物店や旅館のみで販売されている。

販売されている3作品
通販サイトで販売されている3作品

 コロナ禍による緊急事態宣言の影響で、城崎温泉でも観光客が激減していることから、ネット通販による売上アップを図る町内の商店を支援するため2月初めから期間限定でネット販売を行ったところ、著者のSNSによる拡散効果もあり、販売開始から大人気となっている。

城崎温泉
城崎温泉

 城崎温泉の土産物店「みなとや」の久保田一三社長によると、「みなとや」の通販サイトでは、販売を開始した2月4日からの1週間で100冊以上が売れたという。「お客様の半分くらいは、合わせてお菓子など別の商品も買ってくれている。売り上げが例年の半分以下に減っている状況下なので、本当にありがたい」と久保田社長。「購入してくれている方は、関東や北海道のお客さまも多い。かねてから関西圏以外での城崎温泉の知名度の低さを感じていたので、この本をきっかけに城崎温泉のことを知っていただき、コロナ禍が収束した後には旅行先の選択肢として加えてもらえるとうれしい」と話している。

 2月12日現在、販売サイトは、「みなとや」、「まるさん物産」、「Book Store iChi」、「ふるや」の4店。販売されている本は、「城崎裁判」(著:万城目学 / 価格1,700円)、「城崎へかえる」(著:湊かなえ / 価格1,200円)、絵本「城崎ユノマトペ」(著:tupera tupera / 価格2,000 円)の3作品。(※価格はいずれも税込)

 販売期間は3月7日までの予定だが、今後の状況によって変更の可能性があるという。(FMジャングル)

「みなとや」久保田一三社長
「みなとや」久保田一三社長

◆販売サイト
【みなとや】
【まるさん物産】
【Book Store iChi】
【ふるや】

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