しかし、コロナ禍で新たな発見もあった。「私たちは去年(2020年)の中秋祭でも、密を防ぐために獅子舞や太極拳などのステージイベントは開催せず、オンライン配信に取り組んだノウハウがありましたから。今回の春節祭のオンライン配信はより本格的にプログラムを組みました。さらにコロナ禍で、南京町で商売をする私たちの仲間がSNSを使い積極的に情報発信するようになったのもあり、今後はこうしたライブ中継も織り交ぜながらイベントを開催します。コロナによって悲しい話題ばかりでしたが、これを機会に私たちの心意気、神戸の元気をどんどん発信していきます。願わくは来年は”リアルに、華やかに”楽しんでいただけるような春節祭にしたいですね」と話した。
オンライン配信では11日、南京町商店街振興組合のメンバーが座談会形式で、春節祭の誕生秘話を語った。春節となる12日、午前11時からコロナ収束と1年間の無事を願う法要をライブ中継。13日は阪神・淡路大震災直後からの炊き出しを経て、翌年に再開するまでを振り返り、最終日の14日には春節祭名物を100倍楽しむ中国獅子舞、龍舞の解説がある。神戸・南京町の公式YouTubeチャンネルで順次配信、南京町商店街振興組合のホームページで視聴できる。