転校してきた同級生は、帰国子女ならぬ“帰国悪魔” 平田オリザ、デーモン閣下とのエピソード語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

転校してきた同級生は、帰国子女ならぬ“帰国悪魔” 平田オリザ、デーモン閣下とのエピソード語る

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 2020年10月から始まった劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)には、全国のリスナーから毎週放送終了後に様々なメッセージが寄せられる。その質問に、平田さんがユーモアを交えながら応えた。

平田オリザさん(写真:ラジオ関西)
平田オリザさん(写真:ラジオ関西)

 まずは、「デーモン閣下と平田さんは同級生ということですが、どんな学生時代を過ごしていましたか?」という質問に、エピソードを交えて平田さんが回答。

「小学校5年生のときに閣下が転校生としてやってきた。帰国子女……帰国悪魔としてね。その時はまさか10万10歳だとは知らなかった(笑)」

「中学校のときは僕が演出した学芸会の作品に閣下が主演。その後、僕はモテたくてギター部に所属するんだけど、3年のときに閣下が入部してきて、道玄坂のヤマハに一緒にギターを買いに行ったことがある。今の(ミュージシャンとしての)閣下があるのは僕のおかげ(笑)」

 学芸会に主演したデーモン閣下がミュージシャンになり、ギター部に所属した平田さんが劇作家・演出家になるという人生の妙味を楽しく語った。

 一方、「韓国の俳優は演技が上手」という話題では、平田さんが現地や欧州など、海外の演劇事情を交えながら、その要因を解説。さらに芸術文化におけるインフラ整備の必要性も訴えた。

「韓国では、演劇を学べる学校が国公立私立あわせて95ある。人口比で日本の20倍。これは韓国に限ったことではなく、ヨーロッパでも同じ。パリのコンセルヴァトワールでは60人の学生に対し、教授が100人つく。その中にはフェンシングの授業もある。ハムレットを演じるには必須ですからね。日本はその役柄がついてから学ぶことが多いが、諸外国は『基礎』として学校で学ぶ。日本は決して劣っているわけじゃないが、これまで民間に頼ってきた。社会が成熟して来たときには社会的なインフラはどの産業分野でも大事にしていく必要があるが、特に芸術文化のインフラを日本はあまり作ってこなかった。我田引水にはなるが、4月に開学する芸術文化観光専門職大学は日本で初めて演劇やダンスが本格的に学べる国公立大学となる。芸術文化を支える人材も育成する。そこが重要なところだ」

 番組ではひきつづき、リスナーからの感想や質問を受け付け、平田さんが答えていくという。


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/02/18/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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