「耳で聞く本」がもたらす視覚障がい者の社会参加 現状と課題は? “盲目の漫談家”濱田祐太郎と考える | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「耳で聞く本」がもたらす視覚障がい者の社会参加 現状と課題は? “盲目の漫談家”濱田祐太郎と考える

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 全盲でもある大谷さんは、いま、視覚障がい者が感じる日常の様子にも、変化があるという。視覚に障がいを持っている際、街なかなどでは音が日常を伝える役割を果たすが、コロナ禍においては人の数も減っているため、街の音や雰囲気が普段と違い、社会生活がやりにくいこともあるようだ。また、電車に乗る時もソーシャルディスタンスがあって、声をかけてくれる人が減るなど、その影響は大きい。

「視覚障がいを持つ人が社会にどう参加してけるのか」という点について、大谷さんは「日々進化するICT技術を活用しながらも、やはり人々の温かい声かけや支えがあってこそ社会参加ができやすい」と話し、人と人とのつながりの大切さを訴えた。

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酒粕入りバタークッキー
酒粕入りバタークッキー

 番組後半は障がいを持っている方が作った授産品を紹介するコーナー。この日ピックアップしたのは「酒粕入りバタークッキー」。

 1月25日に行われた障がい者が作るお菓子のコンテスト、「第12回スウィーツ甲子園」でグランプリに輝いた一品で、就労継続支援B型事業所・障害者就労支援センター「オリンピア岩屋」の皆さんが作っている。「神戸洋藝菓子ボックサン」の福原敏晃代表から直接指導を受け、「神戸酒心館」の吟醸酒粕を使って焼き上げた、ぜいたくなクッキーだ。

 濱田さんは「バターの風味もしっかりあって、ほのかに香る酒粕も口の中に広がる。クッキーのサクサク感も食感が素晴らしい」と絶賛した。

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 最後に今回の感想を聞かれた濱田さんは、「目が見えなくても弁護士になった人の話には驚いた。僕も吉本にいると、いつ裁判になるか分からないので、法律を勉強したい」と、お得意のブラックジョークで締めくくった。

※ラジオ関西『PUSH!』2021年2月15日放送回【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】より


※【濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信】次回は3月15日(月)『PUSH!』の中でオンエアされる。


『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』2021年2月15日放送回

 

 

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