アシュレイホームストア神戸店には、同様にアメリカを含む海外で生活をした経験のある方や、映画やドラマのワンシーンからアメリカ流のインテリアに憧れた方が訪問することが多いという。そのなかで、田中さんをはじめ販売スタッフは、自身の経験や家具に関するストーリーを交えながら、「妄想」を膨らませるサポートをしてくれる。「家の中には、『ここのスペースには、こういうものがあったらいいな』というヒントがあります。ベッドを替えたい、ソファを置きたい――なんでもいいのですが、一つの入り口から広がっていくと思います」。
そのうえで、田中さんはあくまで心地よく、楽しく暮らせることが大事だと話す。商品のイメージだけを優先してしまうと、いざ部屋に家具を置いたときに、思いのほかサイズが大きくて、生活の邪魔になってしまうということも考えられるからだ。「ホームページの写真だけでは、お伝えできないことが多いですし、偶然にも全く違う商品に出会うこともあります。やはり店舗で商品に実際に、座ったり、触ったりしていただき、体感していただきたい。部屋のスペースの数値は教えていただきたいので、壁の長さや広さをメジャーで測ったり、図面を持ってきたりしていただくと話は早いですね」。
輸入家具というと、なんだか敷居の高い気がしてしまうが、映画やドラマのワンシーンでときめいたから……そんな理由でも全く問題はない。
「ホーム(住まい)とは、ハウス(家)以上の価値があるものです。ホームは家族と友人と一緒に過ごし、一生の思い出を作ることができる特別な場所。写真を撮っていただくだけでも構いません。ご自身でスクラップブックを作っていただく感覚ですね。まずは、ぜひこの世界観を体感してみてください」と、田中さんは呼び掛けていた。
【アシュレイホームストア】
ウィスコンシン州に本部を置く、アメリカ輸入家具ブランド。14年続けてアメリカで売上1位を誇る。店舗は世界に1,000以上あり、日本には横浜・愛知・神戸に3店舗を構える。神戸店は六甲ライナー・アイランドセンター駅直通。営業時間は午前10時~午後6時(緊急事態宣言中は午前11時~午後6時に短縮、予約優先)、水曜定休。