コロナ禍で増加?!プラスチックごみ 廃プラ処理は今年から新たな規制も

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 世界的に問題になっている「プラスチックごみ」。今年からその処理に関して、新たな規制が始まっている。お天気キャスターとして活躍する気象予報士・防災士の正木明さんは、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で大きな環境問題の1つ、「プラスチックごみ」について言及した。

気象予報士・防災士の正木明さん
気象予報士・防災士の正木明さん(写真:ラジオ関西)

「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」(バーゼル条約)の第14回締約国会議(COP14)において、プラスチックの廃棄物を新たに条約の規制対象に追加する条約附属書の改正が決議された。改正附属書の効力が生ずる2021(令和3)年1月1日以降は、バーゼル条約の規制対象となるプラスチックの廃棄物を輸出する際、事前に輸入国の同意が必要となる。(以上、環境省ホームページより)

 これまでは自国で処理しきれない分について、中国や東南アジア諸国などに輸出し、そこで処理されていたプラスチックごみ。この規制の発効により、「使用済みプラスチックの国内での適正なリサイクルがこれまで以上に求められることになった」。

 この背景には海洋汚染などの環境破壊が深刻化していることが挙げられる。「毎年800万トンのプラスチックごみが海に流出しているとの試算もある。ビーチクリーン(海岸清掃)の時は自然に帰らないごみを集めるだけでごみ袋がいっぱいになるもの。それくらいプラスチックごみの量が多い」と、正木さんも実体験を経て、問題の深刻さを実感している。

「日本の人口1人当たりのプラスチック廃棄量は年間32キロ。これは世界第2位。空気をたくさん含んだ素材もあることを考えると、かなりの量になる。さらに捨てられたプラスチックごみは劣化したりすると細かい破片になる。直径5ミリ以下の『マイクロプラスチック』が海に流れてしまうと、魚がエサと間違えて食べてしまい、魚の体内に取り込まれてしまう。最終的には魚を食べた人間にも今後、悪影響を及ぼすといわれている。いま、1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを人間が食べてしまっているという説もある」。海洋プラスチック廃棄物の果ては、人間への影響にも直結するだけに、プラスチックごみは見過ごせない問題だと力を込める。

 最近では、コロナ禍の中で新たな問題も生まれている。「食事はテイクアウトが多くなっている。テイクアウトをする時の容器はほとんどがプラスチック。また、マスクの不織布も化学繊維でできたもの。これも自然界で残ってしまうものが多い」。昨年から今年にかけて、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言などで移動や生産活動などが減ったこともあって、二酸化炭素の排出は削減されたが、「一方でプラスチックのごみが増えていると思われる。まだまだ統計データとしてちゃんと発表されていないが、調べられたら、とんでもない量になっているのではないかと思う」と正木さんは危惧する。

 国内でのプラスチックごみ削減が急務となるなか、正木さんは、「国内で処理をしていこうという仕組みづくりもがんばっていかなければいけないのでは」と提言を述べる。「コロナの問題と同様、環境問題も経済と絡んでくる。なので経済のサイクルにうまく乗せていかなければいけない」と前置きしつつ、プラスチックごみ対策について「結局、法律改正していかなければ進んでいかないじゃないかというふうに僕は受け止める」と持論を展開。「これから先、まだまだこのテーマを取り上げなければいけないと思う」と、大事な環境問題の1つと捉えていた。

※ラジオ関西『正木明の地球にいいこと』2021年2月15日放送回より


◆『正木明の地球にいいこと』ホームページ

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