「すばらしい歴史の1ページをともに」 播磨のにぎわい拠点「アクリエひめじ」完成 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「すばらしい歴史の1ページをともに」 播磨のにぎわい拠点「アクリエひめじ」完成

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 播磨姫路圏域で芸術文化振興とにぎわい創出の新しい拠点となる姫路市の文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」(同市神屋町)が完成、6日に関係者約100人が集まって竣工式が行われた。

完成した姫路市の文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」
完成した姫路市の文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」

 1980年代に始まったJR山陽本線や播但線など高架化事業と土地区画整理事業によって生み出された広大な街区の西半分(3.6ヘクタール)に建てられた地下1階、地上5階、塔屋1階、延べ2万7700平方メートル。

 3階席まで合計2010席の大ホールと693席の中ホール、164席の小ホールがあり、各ホールは内壁に微妙な傾斜やうねりを持たせることで、どの席に座っても音がよどみなく均等に伝わるよう工夫されている。また、大・中ホールでは低音域の反響効果があるレンガを内壁材に採用して音質を向上させている。姫路城の石垣をイメージした外観と合わせると、使用したレンガは計14万7千個にも上るという。

2010席の大ホール(ステージから)
2010席の大ホール(ステージから)
2010席の大ホール(3階席から)
2010席の大ホール(3階席から)

 同市出身の世界的ファッションデザイナーで、昨年10月に急逝した髙田賢三氏がデザインした西陣綴(つづら)織りの緞帳は最後の仕上げ作業中。7月10日に大・中ホールに掛けられ、同月11日と16日〜18日に一般を対象にした内覧会で公開される。

 スタジオ6室、屋内展示場(約4千平方メートル)、大中小会議室、平面駐車場(約400台)、駐輪場(約200台)なども備える。このうち、屋内展示場は立ち見で4千人収容のライブ会場にも転用できるので、会場のキャパ不足を理由に播磨エリアで開催が叶わなかった人気アーティストのコンサート誘致にも期待がかかる。

4千人を収容できる屋内展示場
4千人を収容できる屋内展示場

 式典で姫路市の清元秀泰市長は「姫路城が名城とうたわれるのは、関係した人々の思いをしっかりとつないできたからだ。アクリエも建物ができたから完成ではない。市民が文化を世界に発信してこそ価値がある。すばらしい歴史の1ページをともに開いていこう」と挨拶した。

施工業者から建物を引き渡された姫路市の清元秀泰市長(右)
施工業者から「アクリエひめじ」の建物を引き渡された姫路市の清元秀泰市長(右)
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