【『GOGO!ヴィッセル神戸』マッチプレビュー 2021シーズンJ1第3節】
サッカー・J1のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(ラジオ関西、パーソナリティー:宮川陽香)の3月8日の放送では、3月10日に明治安田生命J1リーグ第3節にヴィッセル神戸が対戦するFC東京について、番記者にチーム状況など話を聞いた。
ヴィッセルと同じく、ここまでリーグ戦で1勝1分け、カップ戦で1勝というスタートを切った、FC東京。ただし、クラブを取材する「調布FM」の遠藤理さんは、「東京らしい戦いができたのは前節のセレッソ大阪(C大阪)戦だけ」と厳しいコメント。それでも、「C大阪戦については後半にDF森重真人選手を(ディフェンスラインの一列前の)アンカーに上げてからハマりだした」「攻撃の組み立てを考えるとアンカーに森重選手がベストチョイス」と述べ、青赤の大黒柱を前年と同じポジションに配置したことで、チームが上向きになっているという。
遠藤さんは森重選手を1枚上げることができた要因に、ルーキーたちの活躍を挙げる。3日に行われたJリーグルヴァンカップの徳島ヴォルティス戦(1-0〇)で先発フル出場を果たした大卒ルーキーDF蓮川壮大選手が勝利に貢献するなど、若手の台頭がチーム力を底上げしていると話した。
FC東京のストロングポイントは、昨年に引き続き「守備の堅さ」。そこからスピードのあるFW田川亨介選手やFW永井謙佑選手をいかしたカウンターが相手チームにとって脅威となるだけに、ヴィッセルとしては注意が必要だ。
一方、FC東京にとって脅威となるのは、開幕戦でも決勝ゴールを決めたヴィッセルFW古橋亨梧選手だと遠藤さんは話す。
「抜群にシュートがうまく、昨シーズンの最終節に対戦した際も交代出場後のミドルシュートはクロスバーを叩いたが、肝を冷やした」と相手側も警戒する、クリムゾンレッドの11番。FC東京の堅い守備陣を切り裂くエースの活躍に期待したい。
そして、リーグ戦開幕から2戦連続して先発出場を果たしているMF井上潮音選手にとって、今節は、東京ヴェルディ時代のホームだった味の素スタジアムへの凱旋試合になる。
卓越したサッカーセンスでJ1デビューと思えないくらいの働きを見せたガンバ大阪との開幕戦、強風に苦しみながらもチームのハブ役として攻守にハードワークした徳島戦と、一戦一戦成長している姿を見せている井上選手。東京V時代の宿敵・FC東京から、慣れ親しんだピッチでJ1初得点を記録できるか。期待せずにはいられない。古橋選手とともに、背番号20もヴィッセル勝利のカギを握る存在といえよう。
同じく勝点4で並ぶチーム同士。アウェイ戦とはいえ、上位争いに加わっていくためにも、クリムゾンレッドとしては、この一戦に負けるわけにはいかない。ミッドウイークの水曜日に行われる試合は、午後6時キックオフ予定。