韓国移民描くアメリカ映画『ミナリ』 アカデミー賞どうなるか? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

韓国移民描くアメリカ映画『ミナリ』 アカデミー賞どうなるか?

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 農業で成功するのを夢みて、韓国からアメリカに移住する家族。ところが……。先ごろゴールデングローブ賞で<外国語映画賞>を受賞した『ミナリ』が3月19日(金)から、シネ・リーブル神戸、TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ梅田などで公開。

 主人公は、韓国出身の移民の一家。時代は1980年代。父親は農業で成功したいと夢みてアメリカ南部のアーカンソー州に広大な土地を買う。でも現実は厳しく、そこにあったのは荒れた大地とボロボロのトレーラーハウスだった。新しい土地で暮らすこの家族の生活は苦しく、さまざまな困難と予想しない事件が降りかかる。理不尽で不条理な運命に翻弄されながら、乗り越えようとする家族は……。

 タイトルの『ミナリ』は、韓国語で植物の「セリ」のこと。春の七草として日本でも親しまれている。韓国では、たくましく地に根を張って2度目の旬が最もおいしいことから、子ども世代の幸せのために親の世代が懸命に生きるという意味が込められている。

 今作は『ムーンライト』や『レディ・バード』などでオスカーの常連となったA24と、ブラッド・ピットが率いる製作会社プランBがタッグを組んだことが注目された。

 サンダンス映画祭の審査員賞・観客賞をダブル受賞したのを皮切りとして世界の映画賞で話題になっていて、アカデミー賞の前哨戦として知られるゴールデン・グローブ賞で今年度の外国語映画賞に選ばれた。4月に開かれるアカデミー賞授賞式でも期待がかかっている。

 農業でひとやま当てたい父、子どもの体を心配する母、破天荒な祖母、しっかり者の長女と好奇心旺盛な弟。アメリカン・ドリームを目指す移民の家族のストーリー。アメリカ映画らしいアメリカ映画だ。3月19日(金)、全国ロードショー。(SJ)

◇映画『ミナリ』
出演:スティーヴン・ユァン ハン・イェリ ユン・ヨジョン ほか
監督・脚本:リー・アイザック・チョン
配給:ギャガ
(C)2020 A24 DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved.


【映画『ミナリ』 公式ウェブサイト】

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Playlist of Harborland | ラジオ関西 | 2021/03/11/木 13:37-15:00

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