■阪急で最大32分、JRは30分繰り上げ
阪急電鉄と阪神電鉄、神戸電鉄は、3 月13日のダイヤ改正で最終列車の時刻を繰り上げる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で深夜帯の利用者の減少が続いているため。JR西日本も13日から近畿エリアの主要路線で繰り上げる。
阪急の繰り上げ幅は神戸・宝塚・京都の各線で13~32分。大阪梅田発の神戸線・西宮北口行きは16分繰り上がり0時25分から0時9分に。京都河原町を発車する京都線・桂行きは現行の午前0時47分から32分繰り上がり0時15分にそれぞれ早まる。
阪神は、大阪梅田発の平日最終列車が10分早まり午前0時20分発の御影行きとなる。土曜・休日の午前0時半に発車する尼崎行きの運行を取りやめ、0時16分発の石屋川(神戸市)行きを最終とするなど、本線で10~14分繰り上げる。これらにより阪急は10本、阪神は3本の列車が削減される。
JR西日本は毎年実施する「春のダイヤ改正」として、東海道線(琵琶湖線、京都線、神戸線)、大阪環状線など近畿エリアの12路線で最終列車の発車時刻を、京都線で最大30分早めるなど、午前0時以降を中心に48本の列車が削減される。線路の保守作業員の働き方改善が目的。東京発の新幹線最終列車からの乗り継ぎができなくなる区間が新たに発生するため、JR西が注意を呼び掛けている。
JR西によると、平日の主要駅別の終電時間は、京都駅は京都線の高槻方面行きが午前0時28分から午後11時58分に30分繰り上がる。大阪駅は京都線の高槻行きが21分早まり午前0時10分発に、神戸線の西明石行きが24分早まって午前0時4分発となる。三ノ宮駅では神戸線の大阪行きが25分、西明石行きが24分、それぞれ早まる。