「阪神が優勝するためには、藤浪というカードが大きなポイント」ミスタータイガース・掛布雅之さんも期待

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 田中将大投手の東北楽天ゴールデンイーグルス復帰、菅野智之投手の読売ジャイアンツ(巨人)残留、5年連続日本一を目指す『常勝』福岡ソフトバンクホークスの戦いをはじめ、今年も楽しみが満載のプロ野球(NPB)。いよいよ、3月26日(金)からセ・リーグ、パ・リーグが一斉に開幕。高校野球「春のセンバツ」とともに、文字通り、球春が到来する。

 2005年以来となるセ・リーグ制覇、そして、1985年以来となる日本一が待望される阪神タイガースの奮闘にも、期待は高まるばかり。その猛虎のレジェンドでもある掛布雅之さん(HANSHIN LEGEND TELLER)が、2月出演のラジオ番組、ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』で、今年の阪神の投手力について、大きな期待をかけた。

ラジオ関西に初出演した掛布雅之さん(右)、後方が田中大貴さん、左が林歳彦さん(写真:ラジオ関西)
ラジオ関西に初出演した掛布雅之さん(右)、後方が田中大貴さん、左が林歳彦さん(写真:ラジオ関西)

「投手力は、高橋遥人がケガでちょっと心配ですが、先発、中継ぎ、抑え、そのメンバーをひっくるめると、セ・リーグ6球団のなかでは、投手力のバランスが一番いいんじゃないかと思います」という掛布さん。「スアレスが残ったのは大きい」と、昨シーズン25セーブを記録した不動のストッパーのチーム残留を喜ぶ。

「ただし、1年間ローテーションを守って投げられるピッチャーを、指を折って挙げてくれといわれると……、それはまだ折り切れない部分があるんですね。1年を考えると。でも、名前は挙げられるんです」

 そう述べたうえで、掛布さんが今年のキーマンの1人として名前を出したのは、藤浪晋太郎投手だ。「今年は藤浪がすごくいいです。振りかぶって、すごくバランスよく投げていますね。阪神が優勝するためには、藤浪というカードを軸に、どういう野球をやるかというところが、すごく大きなポイントを握ると思います」。

 2月の段階で、掛布さんは、藤浪の開幕投手を予想していた。「僕は藤浪を開幕投手にして、(エースの)西(勇輝)をローテーションのいいところ(適材の場所)にして、西に10コくらいの貯金をさせるということを、戦略として考えてもいい。藤浪を開幕投手にするのは、決して逃げにはならない。チームが1年間戦うなかで、優勝を狙ううえで、やっていい『戦略』だと思う」。

 掛布さんは、かつて、中日ドラゴンズで監督を務めていた落合博満さんが、就任1年目の2004年、それまでの3年間で未勝利だった川崎憲次郎投手を開幕投手に抜擢して、川上憲伸投手を裏のローテーションで使ったことがあった例も披露。その年、川上投手がリーグ最多の17勝を記録。チームもリーグ制覇を果たしている。

 もちろん、藤浪への大きな期待も掛布さんは忘れていない。「開幕先発は、日本のエースに育てるんだという意味にもなる」。

 3月序盤に矢野燿大監督から開幕先発指名を受けた藤浪投手。一時、2019年は未勝利など、結果を残せず、昨シーズン途中には中継ぎも経験した背番号19。それでも、そこから立ち上がり、終盤戦では自己最速となる161キロも記録し、復活をアピール。そして2021年、エース格の1人として開幕のマウンドに立つ。その雄姿に、阪神ファンのみならず、期待せずにはいられない。

(文:黒川良彦)

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年2月26日放送回をもとに再構成した記事です。




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