阪神甲子園球場で開催されている第93回選抜高等学校野球大会。2回戦に臨んだ地元・兵庫の神戸国際大附は、25日に行われた6日目第2試合で、仙台育英(宮城)に5-13で敗れ、2005年以来のベスト8進出はならなかった。これで兵庫県勢は、1回戦で敗れた東播磨(21世紀枠)とともに、大会から姿を消した。
神戸国際大附は、エースの阪上翔也選手が先発したものの、本来の調子には程遠く、2回途中4失点で降板。その後、救援した楠本晴紀選手、武本瑠聖選手もともに4失点と、仙台育英打線を抑えることができなかった。チームは7回に3点を返し、8回にも1点を奪って意地を見せたが、反撃も及ばなかった。
対する仙台育英は序盤から小刻みに得点を重ね、14安打13得点で快勝。8年ぶりのベスト8進出を果たした。春夏を通して甲子園通算50勝となった。
神戸国際大附の青木尚龍監督は、「序盤で点を取られたことが大きかった。終盤で選手たちにはとにかく楽しもうと声をかけた。このような状況でできるのだから、反省点ばかりではなく、何か得るものがないとだめですから」と述べ、前を向いた。先発した阪上選手については「万全ではなかった。2回で降板となったが、3回までは投げてほしかった」と振り返った。
また、主将で捕手の西川侑志選手は、「序盤に点が取れないのは、力のなさだと思う。甲子園にお客さんが入って、歓声はなかったが、アウト1つ取るたびに拍手が聞こえた。このような環境で野球ができることに感謝して、夏に向けてしっかり練習して、この甲子園に帰ってきたい」と夏への決意を新たにした。