旅行会社の株式会社阪急交通社がいま、新しい事業に取り組んでいる。それは、「光触媒コーティング」だ。
今年の1月から2月にかけて、関西を代表する某球場で、選手などが使用するグラウンドのベンチや観客が使用する場内のトイレなどに施行。また、関西屈指の規模とサービスを誇る斎場で新型コロナウイルス感染防止策の一つとして行われたことでも話題になった、同社の「光触媒コーティング」。
この「光触媒コーティング」の光触媒というのは、光が当たると、強力な酸化力が生まれ、その酸化力が有機化合物を分解し、雑菌などの有害物質を除去。それと同時に、汚れを防ぎ、消臭の効果も発揮するというもの。この効果を発揮するには光が必要だが、太陽光はもちろん、蛍光灯の光でも力を発揮する。
「光触媒コーティング」の効果の持続は、コーティングする素材と利用環境によって差はあるが、固い素材で壁やドアなどで3～5年とのこと（摩擦が多い場所では、はがれて短くなる可能性あり）。また、安全性が非常に高い酸化チタンという食品添加物にも使われている物質が主成分なので、人に対しても副作用などがないのも、メリットの一つといえよう。
昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大きなダメージを受けている旅行業界。この光触媒を使ったコーティングを、旅行には欠かせないバス、電車などの交通機関や、ホテル、旅館といった観光施設などの感染症対策に利用してもらいたいという思いから、このサービスは始まった。同社では現在、企業向けに提供している。
同社は、「コロナ下における社会環境の変化の中で、ニューノーマルを見据えた新たな旅のスタイル創出にとどまらず、エンタテインメント事業や介護福祉・幼児教育施設に至るまで幅広い需要がある」というこの新規事業を通じて、「今後も多種多様な業種との連携で事業を拡大していきたい」としている。
このような感染症対策がひろがり、安心して旅行に行ける日が来るのを願うばかりだ。
※ラジオ関⻄『谷五郎の笑って暮らそう』2021年4⽉13⽇放送回より
（問い合わせ）
阪急交通社 大阪団体支店
電話 06-4795-5939
【阪急交通社 公式HP（光触媒コーティング）】
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