「うちわ会食」のうちわ32万枚配布、一転中止に 兵庫・井戸知事「行き過ぎだったんでしょう」啓発グッズとしての配布検討 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「うちわ会食」のうちわ32万枚配布、一転中止に 兵庫・井戸知事「行き過ぎだったんでしょう」啓発グッズとしての配布検討

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 兵庫県が会食の際は扇子やうちわで口元をふさぐよう提唱し、15日以降、まん延防止等重点措置の対象地域である県内4市(神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市)の飲食店などに計32万枚のうちわを配る計画を進めていたが、井戸敏三知事は14日午後、「誤解がある。配布は取りやめる」と表明した。井戸知事は12日の会見で、約700万円の予算を見込み、対象地域内の約1万6千店にうちわを20本ずつ配る計画を示したが、反発が強まっていた。

会見の中で、会食時にはうちわ使用をするよう呼びかけていた井戸敏三知事(9日午後 兵庫県庁)
会見の中で、会食時にはうちわ使用をするよう呼びかけていた井戸敏三知事(9日午後 兵庫県庁)

 神戸市は13日、「かえって感染の危険を高める可能性がある」として、同市内の飲食店にはうちわを配らないよう、県に要請。市健康局は、「どの程度飛沫感染を防止する効果があるのか検証が不十分」と指摘。「むしろ、うちわを使って食事をすれば安全というメッセージを与えかねない」と首をかしげた。

 井戸知事はこれらの指摘について、「全くの誤解だ。会食を勧めているわけでもなんでもない。うちわで感染が防げるとは言っておらず、科学的に申し上げてはいない」と主張。「マスク会食、黙食……いろいろな提案がされてきた中で、うちわも同じ効果を期待できるのでは、ということ。配るのはどうかという指摘はごもっともで、中止した。行き過ぎだったんでしょう」と説明した。

井戸知事「配るのは行き過ぎだった」と反省(14日午後 兵庫県庁)
井戸知事「配るのは行き過ぎだった」と反省(14日午後 兵庫県庁)

 その上で、井戸知事は「これから暑くなる。若者を重点的に啓発するグッズとしてうちわは有効で、十分な内容の吟味を含め、今後どうするか検討する」とした。

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