新型コロナウイルスワクチンの優先接種を、5月から開始する神戸市が、19日から接種券(クーポン)を対象者に発送した。封筒は医療従事者への感謝の気持ちを込めた青色に。
19日はまず、75歳以上の高齢者(5月10日・接種開始)約24万人へ向けて発送。接種券は4月20日から順次、対象者の住居へ配達され、同日午前8時30分からは専用のコールセンターやウェブサイトで予約を受け付ける。神戸市の担当者は「ワクチンの量は十分に確保している。慌てずに予約を」と呼びかける。
神戸中央郵便局には19日朝、接種券が入った段ボール箱が約600箱到着、局員らが発送作業に移った。青色の封筒には接種券、予診票のほか、ワクチンの効果・注意点などを記載した説明書・チラシが同封されている。予約手続きには接種券に記された接種券番号が必要となる。
ワクチンの集団接種は、市内12か所に設けられる会場で、一部を除き5月10日から始まる予定。5月17日からは個別接種が順次開始され、市内700か所以上(4月15日現在で734か所)の医療機関で受けられる見通し。市は、予約の集中を避けるために接種券を年齢で区切り、2段階に分けた。次は65歳~74歳の約19万人が対象になる。発送は5月中旬の見込みで、神戸市は「高齢者への2回接種を8月上旬までに終えたい」としている。