毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているもの。そんな感動をラジトピで連載していきます。4月18日放送回の辻説法は、「颯々」です。
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短くてシンプルな禅語をさがしてみました。
「颯々」
颯爽という言葉にも使われる「颯(さつ)」という字が重なります。
さわやかなサウンド「さつさつ」。これは「松風颯々聲」という禅語の一部分で、「さっさっ」と松に吹く風を表現しているのだそうです。「聲」とは、声、音という意味。
風が松の間をさっと通り抜け、その音に心静かに耳を澄ますと、身も心も松風につつまれて、時を忘れて清々しく穏やかな境地に。
なんでもなかった松風の音が、とっても素敵な音だと気づいたら。なんでもなかった日常に、こんなに素敵なものが身近にあったと気づいたら。そして、身体中を爽やかに駆け巡ったら……。
コロナ禍で直面している問題に前向きに取り組むエネルギーとなるかもしれません。
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