なんでもなかった日常で気づくとき… 「颯々」の意味を考える ラピス和尚の辻説法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

なんでもなかった日常で気づくとき… 「颯々」の意味を考える ラピス和尚の辻説法

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 毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているもの。そんな感動をラジトピで連載していきます。4月18日放送回の辻説法は、「颯々」です。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 短くてシンプルな禅語をさがしてみました。

「颯々」

 颯爽という言葉にも使われる「颯(さつ)」という字が重なります。

 さわやかなサウンド「さつさつ」。これは「松風颯々聲」という禅語の一部分で、「さっさっ」と松に吹く風を表現しているのだそうです。「聲」とは、声、音という意味。

 風が松の間をさっと通り抜け、その音に心静かに耳を澄ますと、身も心も松風につつまれて、時を忘れて清々しく穏やかな境地に。

 なんでもなかった松風の音が、とっても素敵な音だと気づいたら。なんでもなかった日常に、こんなに素敵なものが身近にあったと気づいたら。そして、身体中を爽やかに駆け巡ったら……。

 コロナ禍で直面している問題に前向きに取り組むエネルギーとなるかもしれません。


※街で見かける伝導掲示板やあなたの知りたい仏事へのご質問もお待ちしています。
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。

【ラジオ関西『ラピスモーニング』公式サイト】

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