◆ビジネス交流拠点も登場
そして、オフィスフロア15階には、神戸市では初となるビジネス交流拠点「ANCHOR KOBE」(アンカー神戸)がオープンする。神戸の地場ものづくり企業や、スタートアップ企業、大学などが集結し、ビジネスの連携ができる施設となっている。
「ANCHOR KOBE」は個室を設けないオープンスペースで、社会や企業が抱える課題に対して解決策を探り社会実装に挑戦する「CHALLENGE」プログラムや、即戦力となる人材創出プログラム「ACADEMY」など、様々なプログラムを通し、交流できる場として展開する。
神戸市では学生のインターンシップの受け入れ企業が少ないという課題を抱えているが、「ANCHOR KOBE」の「INTERNSHIP」プログラムでは、会員企業等へのインターンシップ派遣の仕組みをつくり、地元企業と学生をつないで、働き方の選択肢や価値観を広げる。
利用は会員制となっているが、一時利用や会議室・イベントスペースは一般利用も可能。会議室は4人~12人で利用できる広さの部屋もあり、これまで三宮周辺に少人数で利用できる会議室が少なかったことから、利用の幅が広がりそうだ。
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三宮の新しいランドマークとして期待が高まる「神戸三宮阪急ビル」だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、兵庫県内にはグランドオープン前日の25日から緊急事態宣言が発出された。そのため、各店舗は対応に迫られてのスタートとなる。「ANCHOR KOBE」は予定していたオープニングイベントを延期し、利用時間の切り上げや座席数を半分にするなどして”船出”することとなった。
神戸市イノベーション専門官の松山律子さんは「ANCHOR KOBEのコンセプトは『走らせる、わたしの思考。』 何か日ごろアイデアを持っていたり、現状打破したいと思っている人たちが集まって利用してほしい」と呼びかけた。