丹波篠山市は27日、同市出身の中森俊介選手が入団したプロ野球・千葉ロッテマリーンズと地域連携事業のスポンサーシップ契約を結んだと発表した。今後、中森選手を「ふるさと大使」に起用し、関東圏に同市の魅力をアピールする。
中森選手は明石市立明石商業高校のエースとして四季連続で甲子園に出場、2020年のドラフト会議で2位指名され、千葉ロッテに入団した。
酒井隆明市長は「中森選手の成長と活躍を、市を挙げて応援する。中森選手にも故郷のPRで力になってほしい」と話している。
同市は、市名変更の賛否を問う住民投票を経て2019年5月1日に「篠山市」から現在の「丹波篠山市」になった。それを機に、ブランド戦略に力を入れ、「丹波篠山の黒大豆栽培」の「日本農業遺産」認定を実現したほか、江戸時代の町割りや風情が残る篠山城周辺で、古民家再生や街並み整備を進めている。
スポンサーシップ契約は、千葉ロッテが2017年から取り組むスポーツを通じた地域振興、地域貢献事業。千葉県内の12市と結んでいるが、県外の市と結ぶのは初めて。今後、中森選手が「丹波篠山ふるさと大使」となり、同市の関東圏での情報発信に協力する。
ワンデーゲームスポンサーとして、7月6日には、ZOZOマリンスタジアム(千葉県千葉市)で行われる福岡ソフトバンクホークス戦を、「日本農業遺産認定記念 丹波篠山市 黒豆ナイター」として実施。ブースで特産品販売などのキャンペーンを展開するほか、球場のビジョンなどを通してデカンショ祭りや丹波焼、牡丹鍋などの観光資源をPRする。ふるさと納税(一口2万円)の返礼として、同球場の観戦チケットと特産品のプレゼントなども計画している。
丹波篠山市は、「マリーンズファンを通じて関東圏に丹波篠山の魅力を発信していきたい。オフシーズンには中森選手と市内の子どもたちが触れ合える機会も作っていきたい」と話している。