大阪の地から中心に聞き始めますと、やはり、ほとんどの方が小さいときから言っていたそうです。
そこから、兵庫、奈良、和歌山、京都、滋賀の方々にそれぞれ聞いていくと、大阪の地から、東西南北に遠く離れれば離れるほど、そんな歌うようには言わないですとの回答が。
その後も調査を続けたのですが、関西を越えると、途端に言わなくなっていることがわかりました! やはり、これは関西の文化だと言えるのかなと思います。
で、この“数かぞえ歌”って、今でも歌っているのか??
こちらも調べてみて、わかったことですが、何と、関西地域で育った人でも、30歳くらいを境に、それより若い世代は、「言ったことない」「聞いたことない」という人が続出しているんです(※地域性などで残ってるところはあるようですが)。
なぜ?? 言わなくなってしまったのでしょうか……。
【仮説その1】
方言と同じで、他地域から引っ越しなどで集まって来て、その地の文化が薄まって、言う人が減った。
【仮説その2】
遊び方が変わった。かくれんぼなどの“数をかぞえる遊び”を、あまりしなくなった。
そうなると、このままいけば、近い将来、この数の“かぞえ歌”は、この世から消えてしまう可能性が出てきました。
これは関西文化ですよね! それがなくなってしまうなんて、非常にかなしい。