葬られた人物は、明石海峡とその周辺を支配した豪族と考えられているが、埋葬施設は調査されておらず、現在も謎に包まれている。出土品の調査から、明石市の幣塚(ぬさづか)古墳や、神戸市長田区の念仏山古墳でも似た特徴を持つ埴輪が発掘されていることから、五色塚と何らかの関連があるとされる。
五色塚古墳管理事務所では、出土品の埴輪やたこつぼ、縄文人の足跡も展示され、古墳や埴輪にまつわる数種類の冊子や、オリジナルポストカードなども購入することができる。
またJR垂水駅西口バスターミナル東側(ウエステ垂水南側)には、明石海峡大橋と名物の「いかなご」の下に五色塚古墳が描かれたマンホールも。通な人は要チェックだ。
神戸市文化財課の山田侑生さんは「市街地の中でこれだけ大きな前方後円墳が保存されてきたということを、知ってほしい」と話す。
国史跡指定から100年を記念して、神戸市西区にある神戸市埋蔵文化財センターでは、企画展「国史跡・五色塚古墳のあゆみ」を開催。五色塚古墳のこれまでのあゆみを、遺跡出土資料や、古墳が描かれた絵図など、関連する資料とともに振り返る。7月25日(日)まで。開館時間は午前10時から午後5時。入館料は無料。問い合わせは、電話078-992-0656まで。
※ラジオ関西『サンデー神戸』2021年5月16日放送回より
◆五色塚古墳管理事務所
神戸市垂水区五色山4丁目
電話 078-707-3131
【神戸市埋蔵文化財センターHP】
【神戸市埋蔵文化財センター春季企画展・史跡指定100年記念 『国史跡・五色塚古墳のあゆみ』の開催 (神戸市 HPより)】
【『サンデー神戸』番組HP】