およそ50年前のライブ・アルバム「AMAZING GRACE」は、ドキュメンタリー映画として撮影されていた!
300万枚の大ヒットを記録したゴスペル・アルバムを映像で伝える『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』が5月28日(金)、シネ・リーブル神戸、京都シネマなど全国でロードショー。
“ソウルの女王”と呼ばれるアレサ・フランクリン。おととし8月に亡くなりました。彼女が29歳のときにロサンゼルスの教会で行ったライブを収録したのが2枚組LP「AMAZING GRACE」で、史上最も売れたライブ・ゴスペル・アルバムです。聖歌隊をバックに、アレサが自らのルーツとしてゴスペルを歌い上げる様子が多くの人々を感動させました。
この伝説と呼ばれるライブのメイキング映像を撮ったのが、『愛と哀しみの果て』で知られるシドニー・ポラック監督です。アルバム発売の翌年にこの映画は公開される予定でしたが、ポラック監督は大きな失敗をしました。カメラ5台で撮影したのですが「カチンコ」を使いませんでした。
カチンコはカットの始めと終わりを記録するための道具で、音楽を題材とするドキュメンタリーを複数のカメラで撮るときに、あとで音声と映像を合わせるために必要です。カチンコが重なる音と映像を目印にして編集するからです。
このトラブルで、未完成のまま50年近く映画が完成しませんでした。最新のデジタル技術で、音と映像をシンクロさせてついに出来上がったのがもうすぐ公開される『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』。音楽史を塗り替えたといわれる幻のライブが、スクリーンで蘇ります(アメリカでは2019年に公開)。
1972年1月13日・14日、ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会。ライブは2日間にわたって行われました。この会場の様子をそのまま伝えるドキュメンタリー映画で、ただそれだけなのですが、観れば鳥肌が立ちます!
『アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン』劇中ソング