JR西日本、異例の「2021年秋・ダイヤ改正」へ コロナ影響、在来線・昼間時間帯で削減 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

JR西日本、異例の「2021年秋・ダイヤ改正」へ コロナ影響、在来線・昼間時間帯で削減

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、JR西日本は鉄道事業の利用客が大きく落ち込み、昨年度(2020年度)のグループ全体の決算が過去最大の2332億円の赤字と、未曽有の経営危機に直面している。

 京阪神の主要3駅(大阪駅・三ノ宮駅 ・京都駅)はすべての時間帯で利用が減少、とりわけ昼間(10~15時)と夜間(21時以降)の減少率が大きいという。今後、ワクチン接種が順調に進めば、日常生活を取り戻すなど一定の回復が見込まれるものの「感染拡大前の水準には戻らない」とみている。

JR西日本の各路線での削減対象は、乗車率が約5~20%に落ち込んだ列車
JR西日本の各路線での削減対象は、乗車率が約5~20%に落ち込んだ列車

 そこでJR西日本は、2021年3月のダイヤ改正で深夜時間帯のダイヤを見直し、約300本の列車を利用状況に合わせて見直した。2022年春のダイヤ改正では、すべてのエリアで各時間帯において利用に合わせたダイヤ見直しを行う予定だが、これを一部前倒しして、2021年秋にダイヤ改正を行う。秋の実施は2006年以来15年ぶりとなる。

JR西日本は、コロナ収束が見通せない中、運行コストを見直して経営状況の改善につなげたいとしている
JR西日本は、コロナ収束が見通せない中、運行コストを見直して経営状況の改善につなげたいとしている

 近畿の主な路線では利用の減少率が大きい昼間時間帯を中心に、在来線の全49路線のうち列車本数と利用状況の差が大きい区間で約130本の列車の運行を見直す。近畿エリアでは、 JR神戸線(須磨~西明石間)、山陽本線(姫路~上郡間)、赤穂線(相生~播州赤穂間)、 JR京都線(京都~高槻間)、 琵琶湖線(米原~長浜間)、大和路線(奈良~加茂間)で合わせて約60本を削減する見込み。詳細は7月にも公表される。

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