姫路・交際女性殺害の男 「真摯な反省見受けられず」求刑上回る懲役22年判決 神戸地裁姫路支部 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

姫路・交際女性殺害の男 「真摯な反省見受けられず」求刑上回る懲役22年判決 神戸地裁姫路支部

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 兵庫県姫路市で2020年7月、交際していた女性(当時・24)を包丁で刺すなどして殺害したとして殺人罪に問われた住所不定、無職の男(37)の裁判員裁判で、神戸地裁姫路支部は27日、求刑を上回る懲役22年(求刑・懲役20年)を言い渡した。

神戸地裁姫路支部 求刑(懲役20年)を上回る懲役22年を言い渡した
神戸地裁姫路支部 求刑(懲役20年)を上回る懲役22年を言い渡した

 起訴状などによると、2020年7月12日午後、姫路市の集合住宅で女性会社員の首を両手や延長コードで絞め、腹を包丁で複数回突き刺して殺害したとされる。男は起訴内容を認め、被告人質問で「女性に別れ話を切り出され、カッとしてしまったが、あの時、命を奪うまでのことだったのかと思っている。時間を巻き戻すことができたら、と後悔している」などと述べた。

裁判長は「被告人質問からは真摯な反省態度が見受けられない」と指摘<※代表撮影 2021年5月27日>
裁判長は「被告人質問からは真摯な反省態度が見受けられない」と指摘<※代表撮影 2021年5月27日>

 判決で神戸地裁姫路支部は「包丁で刺したのは10数か所にのぼり、このうち1か所は背部にまで及ぶなど強い殺意に基づく。犯行が被害者の幼い長男に与えた影響は計り知れない」とした。さらに▼犯行態様の残忍性と危険性▼身勝手な動機▼結果の重大性などを挙げ、法廷での証言で真摯な反省態度が見受けられず、不自然な供述に終始し、再犯可能性が高いなどと厳しく指摘、求刑を上回る懲役22年を言い渡した。

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