103回目となる夏の高校野球・兵庫大会が、7月3日に明石トーカロ球場で開幕する。県高校野球連盟などが発表したもので、吹奏楽や鳴り物、メガホンなどを使った応援はできないものの、5,000人を上限に、収容人数の50%以内の観客を入れて開催する。2校連合の1チームを含む158校157チームが出場、夏の甲子園を目指し、県内9球場で熱戦を繰り広げる。
開会式には、第1シードの16校の主将のほか、開幕試合を戦う2チームの全選手が参加する。始球式は、神戸弘陵高校女子硬式野球部の島野愛友利(あゆり)さんが務める。観客同士の密を避け、暑さに備えるため、5回戦以降は原則、各球場1試合のみ実施される見込み。
組み合わせ抽選会は6月22日に明石市民会館で、決勝戦は7月29日にほっともっとフィールド神戸で、それぞれ予定されている。県高野連の高橋滋理事長は「やれる範囲で大会を進め、許される中で大会を完結させたい。その一言だ」と意気込みを述べた。
■昨夏は原則、無観客で代替大会を開催
2020年は新型コロナウイルスの影響で県大会は中止になったが、最大6試合を戦い、ベスト8までを決める代替大会が行われた。20人がベンチ入りでき、特例として試合ごとのメンバー変更が認められた。また、試合は原則無観客で、控え部員と3年生の保護者に限り観戦できた。対戦カードは公表されるが、各校が試合を行う会場や試合時間は、観客の殺到を避けるため公表されなかった。