“POPヨシムラ”との出会いが運命を変えた 故郷・豊岡で世界が注目するバイクレース用ホイール開発 名メカニックの半生とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“POPヨシムラ”との出会いが運命を変えた 故郷・豊岡で世界が注目するバイクレース用ホイール開発 名メカニックの半生とは

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 劇作家・演出家の平田オリザさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西 木曜午後1時~)に、兵庫県豊岡市で二輪パーツの製品開発を行う株式会社ビトーアールアンドディー(BITO R&D)代表取締役社長、美藤定さんが電話出演。波乱万丈の半生を語った。

株式会社ビトーアールアンドディー(BITO R&D)代表取締役社長、美藤定さん(写真提供:ビトーアールアンドディー)

「美藤さんと初めてお会いした時、(豊岡市の)中貝前市長から『バイクレース用ホイールの世界一』とご紹介を受けました」。そう平田さんが語るように、美藤さんが経営するビトーアールアンドディーは世界で初めて二輪用鍛造マグネシウムホイールの市販化をはじめ、数多くの部品を製造。世界から注目を集める、豊岡が誇るものづくり企業だ。

(写真提供:ビトーアールアンドディー)

 そんな美藤さんのバイクとの出会いは中学時代。「叔父さんが乗ってきたスーパーカブに魅せられた」のがきっかけだったが、「小さいときはみんなと同じことができない、それがコンプレックスだった。とてもかわいそうな少年だったんです(笑)」。

 それでも、高校になって免許を取得し、バイクで日本一周を決行。19歳の時には返還直後の沖縄にも訪れた。そこで、休暇中に伊江島を訪れていた同世代の米兵に出会う。「明日から戦地にいかなくてはならない。おまえには自由があるからいいな」という言葉に美藤さんは衝撃を受けた。「これまで抱えていたコンプレックスは小さなこと。自分の視野が狭いと感じた」。

 そこから一念発起、24歳の時に渡米すると、オートバイ界の草分け的存在であるヨシムラジャパン創業者の“POPヨシムラ”こと、故吉村秀雄さんと「運命的な出会い」を果たす。2輪ロードレース界で“エンジンチューニングの神様”といわれた吉村さんのもとでチューニング技術を磨くと、会社一丸となって参加したデイトナのレースで3位入賞。その後、美藤さんは大手メーカーのスカウトを受け、グランプリチームのメカニックとして欧米を転戦。奥様との出会いもあり、1983(昭和58)年、生まれ故郷の豊岡に戻り、ビトーアールアンドディーを創業した。

(写真提供:ビトーアールアンドディー)

 次週の番組では、世界を見てきた美藤さんが得た気づきや、ふるさと豊岡に期待することなどを語る予定だという。

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2021年6月17日放送回より


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/06/17/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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