「大人はこの甘酸っぱいノスタルジーに心を揺らす」 ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「大人はこの甘酸っぱいノスタルジーに心を揺らす」 ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』

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「これは何?」
「人間が作った中でいちばんすごいモノ、ベスパだ。座るだけで世界中どこでも連れてってくれる」
「うわー!」

サブ2

「行くぞー!」
「勇気が出るおまじない。シレンツィオブルーノ!」
「重力サイコー!」

 人間の生活をもっと知りたい。ルカたちはこの町の少女・ジュリアと出会い、一緒にイタリア流のトライアスロン「ポルトロッソ・カップ」へ出場することを決めます。水泳・自転車・パスタ食い競争の3種目で早さを競うのですが、このレースをめぐって騒動が起こります。

「ジュリア、ぼく、学校へ行ってみたいんだ」

 ルカの憧れはどんどん膨らみます。でも陸へ上がると人間の子どもになれるのは、ルカの仮の姿です。自分の秘密を知られたくないルカはどうするのでしょうか……。

『あの夏のルカ』には、大人が観る場合も子どもが観る場合も共感ポイントがたくさん含まれています。主人公のルカは13歳で、感受性豊かな成長期。友情・好奇心・乗り物への憧れ・冒険へ踏み出す勇気・自然の美しさに気づく瞬間・おばあちゃんの優しさ……大人は甘酸っぱいノスタルジーに心を揺らし、子どもは無邪気に夢を追いかけるルカに目を輝かせるでしょう。

 物語に出てくる港町は、イタリア北部の「チンクエ・テッレ」がモデルになっています。美しい海岸線と背後に迫る山の絶景が魅力的な世界遺産で、エンリコ・カサローザ監督の故郷・ジェノヴァのすぐ東側にある地域です。

 監督は日本のスタジオジブリをリスペクトしていて、こうした立体的な町並みや登場人物の体を3DCGアニメーションとして生き生きと描いています。(舞台のポルトロッソは、『紅の豚』のポルコ・ロッソから名付けられました!)

 日本版キャストとしてルカ役は阿部カノン、アルベルト役は池田優斗がそれぞれ思春期の少年の声を魅力的に演じています。日本版エンドソングは井上陽水「少年時代」をヨルシカのsuis(スイ)がやさしく歌っています。


映画『あの夏のルカ』
【公式サイト】

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