豊岡の高校生「手作り絵本を届けたい!」プロジェクト立ち上げ クラウドファンディングで製作 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

豊岡の高校生「手作り絵本を届けたい!」プロジェクト立ち上げ クラウドファンディングで製作

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 兵庫県立豊岡高校(豊岡市)の生徒たちが、授業の一環で豊岡市の魅力を伝える手作りの絵本を製作し、完成した絵本を市内の保育園・幼稚園などに配布する「絵本出版プロジェクト」を立ち上げた。現在、クラウドファンディングで支援を募っている。

 絵本を制作したのは現在3年生の河見帆南さんと山崎果凛さん。2年生の時に自らテーマを設定して研究に取り組む「探究」の授業で『絵本の教育効果』について研究し、実際に手作り絵本を作成した。絵本のタイトルは『なかみはなにかな?とよおかカバン』。豊岡の特産物であるカバンから、コウノトリや城崎温泉、神鍋高原のスキー場など豊岡市内各地域の名産や名所が次々と飛び出してくる絵本だ。子どもの「絵本離れ」が進んでいると言われるなか、絵本の読み聞かせを通して親子の触れ合う機会を増やし、子どもたちに豊岡の魅力を知ってもらいたいという。

 絵本のストーリーは2人で考え、原画は河見さんが描き、山崎さんが学校のパソコンを使って色を付けた。大変だったのは「但東のチューリップ畑などの細かい色塗り」と「12月の研究発表会に間に合わせること」だったと話す。

 その校内での発表会のあと「ぜひ実際に絵本にしてほしい」という声が集まり、同級生8人が加わって「絵本出版プロジェクト」が始動した。クラウドファンディングで資金を集めて絵本を製作し、地元の保育園、幼稚園、小学校に寄贈するプロジェクトだ。

豊岡高校の「絵本出版プロジェクト」メンバー(※写真撮影時はマスクを外して対応)

 クラウドファンディングの目標金額は当初100万円だったが、6月7日にスタートすると数日で目標額に達した。このためネクストゴールを150万円に設定し、絵本の英語版を製作して小学校に配布したいとしている。河見さんと山崎さんは「私たちの作った絵本が形になって、子どもたちに届けられることがうれしいです。たくさんの人に届けたいので、引き続きご支援よろしくお願いします」と話している。

 6月22日現在、支援者は214人に達し、支援額は140万円を超えた。クラウドファンディングは7月7日まで続いている。支援は2000円から。申し込みの詳細は、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」の『高校生10人が豊岡市の保育園・幼稚園・小学校に「手作り絵本」を届けたい!』(https://camp-fire.jp/projects/view/423104)に掲載されている。問い合わせは豊岡高校(0796-22-2111)の「絵本出版プロジェクト」まで。(FMジャングル)

「なかみはなにかな?とよおかカバン」(作・絵 河見帆南、山崎果凛)

◆クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」
【『高校生10人が豊岡市の保育園・幼稚園・小学校に「手作り絵本」を届けたい!』】

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