人にはそれぞれ、その人を引き立て輝かせてくれる色、「パーソナルカラー」が存在する。似合う色を身に着けるだけで、顔色がよく見えたり、肌に透明感や艶感がプラスされたり、目力が出てきたり……と、色の効果は計り知れない。人間は100万色以上を見分けることができるというが、その中からどれが似合う色なのかを判断するのは至難の業だ。
そこで、今回、色彩のプロであるパーソナルカラーアナリストに、自分に似合う色選びや、服選びで失敗しないコツなどについて、話を聞いた。
神戸・御影の「スタジオオプレイズカラースクール」代表で、パーソナルカラーアナリストの横田綾子さんによると、似合う色は4つのタイプ、「4season」といわれる春夏秋冬に分類される。その中でも、春「Spring」タイプと秋「Autum」タイプはイエローベース、夏「Summer」タイプと冬「Winter」タイプはブルーベースに、それぞれ選別。同じ色でも、ブルーベースかイエローベースか、明度と彩度のバランスによってタイプ分けされるとのこと。
パーソナルカラーについては、ドレープというアイテムを使いながら、色の反射で診断。「4season」にはそれぞれが持つイメージや与えられる印象があり、それを味方につけることで、あか抜けや第一印象アップにもつながる。
また、「自分がどのタイプかわからない……」、そんな人も、服選びで失敗しないためのコツがあるという。
「試着をする時に、自然光や明るい照明のもとでよく顔をチェックすること。サイズや質感だけでなく、服の色の反射で顔色をよく見てみると、もしかすると違和感を覚えることがあるかもしれない。顔の透明感が失われていないか、顔に影が入っていないかどうか、フェイスラインがくっきりみえるかどうか、眠たそうに見えないか……この視点を取り入れて、試着を楽しんでください」(横田さん)
パーソナルカラーは、日焼けをしたり、ファンデーションの色を変えたりしても、基本的には一生変わらないそうだ。色を通して自分を知り、味方につけることで、自分のことをより好きになれるかもしれない。興味のある方、試してみては?