林歳彦とフリーアナウンサーの田中大貴がパーソナリティーを務めるラジオ番組『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』。2021年6月21日放送回では、ゲストとして株式会社三栄コーポレーションの山田敦さんが登場。近年、日本でも注目されているSDGsについて「アパレルの立場からできること」を語った。
創業以来、健康と環境をテーマに経営を続けてきた三栄コーポレーション。同社で山田さんは、生活服飾雑貨事業部に所属している。現在の主な業務は、昨年から発足したプロジェクト「Our EARTH Project」の運営。“地球にやさしい”をコンセプトに商品開発・海外のサステナブルブランドの商品輸入・販売を行っている。
「例えば、ドイツ発の『AIRPAQ(エアパック)』というバッグがあるんですが、これは廃棄予定だった車のシートベルトとエアバッグを再利用したものです」と、スタジオに実物を持参した山田さん。アップサイクル商品と言われなければ分からないほど、シンプルで洗練されたデザインだが、エアバックはバックパックの本体生地に、シートベルトはショルダーストラップなどに再利用されているそうだ。「サステナブルを意識すると、どうしても仰々しく感じてしまいがちですが、ドイツブランドはサステナブルを意識しつつデザイン性も高いのが魅力。このようなブランドをもっと日本に広めたい」と山田さんは語った。
アパレルという視点からSDGsに関わることについて、山田さんは「無駄を減らす、環境に優しく、というのは本来当たり前のこと。それらを分かりやすく意識するために、SDGsやサステナブルという言葉が生まれたのだと思っています。ですが『意識の高い人がやるもの』というイメージをつけないために、飾らず、楽しく、長く続けられるような取り組みをしたい。『AIRPAQ』のように、商品を使ってみて実はこれがサステナブルだったんだ、と気付いてもらえるような流れが理想です」と、SDGsとの向き合い方について話す。
最後に、山田さんの今後の展望について尋ねると「サステナブルな商品を扱いながらも、その言葉をあまり意識しすぎない、当たり前という方向へ持って行きたい。そういう軸をブレさせず継続して、進んでいきたいと思います」と、力強いコメントを残した。