「大阪で売れるため」に東京遠征 大阪発の新お笑いユニットの挑戦がユニークだった | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「大阪で売れるため」に東京遠征 大阪発の新お笑いユニットの挑戦がユニークだった

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 2021年6月30日(水)、東京・豊島区にある公園で、大阪を拠点に活動するお笑い芸人「ハノーバー(松竹芸能)」「ボニーボニー(フリー)」の野外ライブが開催された。この2組は芸人ユニット『WEST ANTS』に所属しており、東京遠征中の第1弾イベントとして15分の野外ライブが企画された。

「WEST ANTS」からハノーバーとボニーボニー

『WEST ANTS』とは、大阪お笑いのライブシーンを拠点に活動する9組18人の芸人ユニット(絶対的7%、トルクレンチガールズ、ボニーボニー、にぼしいわし、風穴あけるズ、ブルーウェーブ、ハノーバー、クボ、シンバルモンキー)。BAR舞台袖(大阪・西心斎橋)というライブハウス兼バーを営む加藤進之介さんが発起人となり、今年4月に結成した。メンバーの所属事務所や属性はバラバラで、中には社会人・学生をやりながら芸人活動をしている者もいる。

 加藤さんによると、ユニット結成の理由は「大阪のライブシーンを盛り上げる」ため。「大阪=お笑い」というイメージがあるが、東京に比べるとライブハウスや事務所が少なく、自由にライブを打てる環境は意外と整っていない。芸人や裏方が次々に上京してしまう状況を憂い、「大阪のインディーズで活動していてもメジャーを狙える」ことを実証すべく、加藤さんが「本当に面白い」と思う芸人に声をかけた。

『WEST ANTS』は大阪でのライブや配信のほか、定期的に東京遠征を行うと公言。今回が初遠征となる。メンバーの中で最初に東京に乗り込んだのは、主催の加藤さん、ハノーバー、ボニーボニー。夜行バスで移動し、早朝に東京入りした。昼過ぎから30分ほど呼び込みをした後、公園で野外ライブを実施。チラシを見た通行人やファンなど約10人が集まり、ライブを楽しんだ。

呼び込みの様子
ハノーバー
ボニーボニー
野外ライブの様子

 野外ライブには、3~4年前から彼らのファンだという女性も訪れた。最近東京に引っ越したが、大阪にいた頃は頻繁に彼らのライブに行っていたそう。彼女によると、大阪インディーズライブの魅力は「良い意味で“完璧”ではない」ところ。作りこまれた精密さこそ無いが、自由な様子を観ているのが楽しく、お笑いを身近に感じられたという。東京で彼らの活躍を見られることが嬉しく、東京遠征中のライブもいくつか行く予定とのこと。

 加藤さんによると、東京遠征はあくまでも「大阪で売れるため」の布石。東京は大阪に比べライブが多く、お笑いファンの層も厚い。東京のお笑いファンに認知されSNSで評判が高まることが、大阪での認知度向上にもつながるとみている。

『WEST ANTS』のメンバーは、7月3日(土)まで東京に滞在予定。ライブ出演情報は、ユニット公式ツイッターアカウント(@WestAnts)から確認できる。

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