他人事ではない「土石流」、近畿にも忍び寄る危険 ”盛り土”の影響は? 地質学研究・西影裕一さんに聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

他人事ではない「土石流」、近畿にも忍び寄る危険 ”盛り土”の影響は? 地質学研究・西影裕一さんに聞く

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 土石流の前兆として、流れていた水が茶色くなったり、小石がパラパラと落ちてきたりすることがある。また、ゴーという地鳴りのような音が聞こえてくる。土石流の発生地は人家から離れていることが多いので気がつきにくいから、このようなことが起こると要注意である。

兵庫県宍粟市波賀町で起きた「土石流」<2018年7月20日撮影・写真提供 西影裕一さん>
兵庫県宍粟市波賀町で起きた「土石流」<2018年7月20日撮影・写真提供 西影裕一さん>

 近年、各自治体が「ハザードマップ」を作成している。インターネットでも閲覧できるようになっているので、ぜひご覧いただきたい。

 山には尾根、谷がある。山地に住宅を建設するとき、尾根を削りその土を谷間に埋めて一見平らな土地にして建設をする。尾根を削った箇所の地盤は岩盤なのでしっかりとしているが、谷に盛り土をした箇所は地盤が柔らかいので雨で崩れたり、地震で地盤が緩みずり落ちることがある。開発前の地図で調べておくことが重要である。

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