林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)とラジオ番組でパーソナリティーを務めている、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)が、リスナーからの質問に答えた。
「昨今、有名な選手がインタビュー拒否という行動をとって物議をかもしていますが、フジテレビ時代から現在までスポーツキャスターとしていろんな現場でインタビューをされてきた大貴さんに質問です。聞き手の立場として、インタビューのときに気を付けていることはありますか?」という質問を、『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』(ラジオ関西)番組宛てのメールで受けた田中アナ。
「これは本当に難しいんです」と第一声で述べつつ、「『(ただ)選手のインタビューの声を聞きます』じゃなくて、選手の“心の声をひきだす”のがインタビューなんです。(そのときの)表情もありますし、間合いもありますし、人と向き合ってお話をしているからこそ出てくる雰囲気なんですよ」と、その場で直接対面してできるインタビューゆえの空気感を大切にしているという。
ただし、昨年から続くコロナ禍のなかではリモートでのインタビューも増えたことで難しさも感じているよう。「人と会わずに距離をとってインタビューをすると、なかなかその雰囲気は出ないんです。ただ、この現状でいくと、オリンピックも含めて、そうするしかないですよね。やっぱり『プレーヤーファースト』ですから」と現状を認識。
それでも、「選手の皆さんも、リモートのインタビューや、距離を取るインタビューなどを繰り返していけば、選手たちのパフォーマンス(インタビュー対応)はとてもうまいですから、アジャストする力はあり、選手たちはあわせてくれると思います。ここはグッとこらえて、『プレーヤーファースト』で、メディアの皆さんたちは、できるだけ選手の心を引き出す方法論を考えていくのが一番だと思います」と持論を展開していた。
※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2021年6月28日放送回より